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【具体例と失敗例付き】ビザを取得することはこんなに難しい!海外駐在員と現地採用の現実

更新日:2018.3.16

こんにちは、海外留学経験者専門の転職エージェントBeyond Border広報部です。

海外で仕事に就きたい!と考えている方に、最初に立ちはだかる壁はきっと『ビザ』ではないでしょうか?

ビザは、どこの国に働きに行くとなったとしても、必要となる労働許可証です。

しかし、先日Beyond Borderが開催した、「海外現地就職と海外赴任の理想と現実」についてのセミナーでは、ベルギーのブリュッセルにおいて現地企業のローカル社員として働いている方をゲストから、ビザを取得するための条件は年々ハードルが上がっていることが取り上げられました。

「ビザが取得しづらい」という現実のために、現地就職は難しくなっていると考えられています。

今回は、そんな海外で仕事をしたい方が気になる『ビザ取得の現実』を、セミナーで取り上げられた現地採用の例を取り上げながらご紹介します!

海外で働くにあたって一番重要なのはビザ

海外で働くにあたって、語学力や人物像よりもさらに重要なのは「労働できる権利を持っているかどうか」です。

つまり、海外で働くことができるかどうかを左右するものは”ビザ”であると言えます。

海外赴任に選ばれる人材には2パターンあり、

  • 管理職を任されるような40代で何年も駐在している方
  • 入社して間もない2年目や3年目の方

の二極化が進んでいます。

そのため、入社して2年目、などまだ経験が浅い社員の多くは、英語や他言語を話すことができない方もいるのです。

留学経験があり、語学力も伴っている方からしてみれば、「どうしてその国の言語を話すことができないのに、赴任を任せられるのだろう。」と、疑問に思うかもしれません。

実はこれには、就職氷河期のために海外に行けるような人材が社内に多く残されていないことが関係しているのです。

この就職難によって、多くの企業では海外に行けるような40代の人材が社内に残っておらず、結果として

  • 限られた人材が長期駐在
  • 20代のような比較的若い世代がトレーニングとして海外駐在を命じられる

といったことが多くありました。

そのため、海外で生活をしながら、働くことを叶えるには、言語が話せる方やキャリアがある方に限られているというわけではなく、

  • 人材を必要とされている会社に在籍しているか
  • 海外でビザを所有しているかどうか

が重要となるのです。

労働ビザの厳しい現状、滞在先が求めるビザ許可の条件とは?

次に労働ビザの取得の難しさについて紹介します。

現在、海外では、テロや不法移民などの影響によって、世界的にも外国人労働者の立場は低くなっているのが現状です。

就労ビザを取得することが困難になっていることは、決して過去に留学経験がある方に限らず、現地で学位を取得した外国人の学生にも同じことが言えます。

例えば、セミナーのゲストが働くベルギーのブリュッセルでは、現地を卒業したのち現地企業に就職するのみでなく、年4万ユーロ稼ぐことが保証されている企業に就職することができなくては、ビザの許可が降りることはありません。※4万ユーロは、日本円にすると約500〜550万円。

現地の方でも、2万5000ユーロを初任給としてしている企業が一般的であることを考えると、いかに難しい条件であるかがわかると思います。

このように、ビザの取得は年々厳しくなっており、それとともに現地採用の道も狭まっていると考えた方が良いでしょう。

その厳しい状況の中でも、セミナーの中で紹介した、現地就職にて労働ビザを取得した実例と失敗例をご紹介します。

【成功例】ベルギー大使館で料理人。現地で就職先を探す

大使館の日本食料理人として、ベルギーのブリュッセルに以前来た方は、現在は現地のレストランで料理人をしています。

大使館の料理人としてベルギーに滞在をしている間に、レストランを自ら周りコネクションを作り、就職できる場所を探したそうです。

そして大使が任期を終えて、帰国すると同時に料理人も帰国しなくてはいけないため、一時帰国し、その後現地で作ったコネクションを活かしてベルギーに戻ったそうです。

大使館の料理人をしているときとは、待遇が違うものの現地就職を果たした例と言えます。

【失敗例】タダ働き同然の状態で待っていてもビザは下りなかった

2001年にアメリカで起きた同時多発テロ以来、アメリカでも労働ビザの取得は厳しくなっています。

以前までは、旅行代理店などに勤務をし就職をしている間に、グリーンカードと呼ばれる永住権を申請するなどの道で在米するのが主流でした。

しかし、現在アメリカでビザを許可する条件として業務内容が専攻とリンクしているものでないといけないというものがあり、さらに狭き門となっています。

そのため、旅行代理店などからビザを出してもらうのも、「宝くじに当たるより難しい」と言われているそうです。

そんな状況下でも、現地にとどまる人の中には食費などを削って残る方も多く存在します。

知り合いのひとりには、月300ドルで働き親に仕送りをしてもらいながら生活をしており、その会社でのビザ取得を目指していた方がいました。

しかし、最終的にビザは下りず本人は栄養失調で帰国せざるを得ない状況に陥ってしまったそうです。

海外で働く近道は、駐在員になること

現地採用以外には、海外に支店を持っている会社へ就職し、海外駐在員になるという手があります。

現地採用を目指すか、海外駐在員を目指すかは、自分が置かれている状況やスキルにもより、最後は自分の判断となりますが、今回ご紹介したことを踏まえると、海外での就職を果たすには海外駐在員として選ばれることが近道となることが多いでしょう。

ともあれ、海外駐在員になるためには、まず海外に支店を持っている会社への転職です。

海外経験者、帰国子女、ハーフ専門の転職エージェントであるBeyond Borderでは、海外経験者に向けた転職における無料のカウンセリングも行っております。海外で働きたい、と考えている方は是非予約してみてくださいね。

海外就職のリアルな体験や、自己分析をもっと深めたいと考えている方もまずは一度ご相談ください。

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