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海外留学を活かした転職。仕事を通して見つけた自分の軸に沿った生き方とは?(中田雄一郎さんのストーリー)

更新日:2024.4.4

→英語と物理を活かす仕事。行きついたのはベンチャー企業での新たな挑戦!

外資系ベンチャー企業への就職で海外経験を活かせるチャンス!

Q.転職活動はどうやって進められましたか?

ドイツから帰国したのち、翻訳の仕事をしたりアルバイトをしながら転職活動を進めていました。

なかなか条件に合う仕事が見つからない中で、東日本大震災の通訳プロジェクトの募集があったので、

「そちらに参加してみよう!」

と決めました。

プロジェクトが終了するとともに転職活動に戻り、英語力を活かすことができる仕事を中心に探していたところでカンタクロームを見つけたといった流れです。

Q.なるほど。もちろん通訳や翻訳の仕事も英語や海外経験を活かせる仕事ですよね。エージェントに登録はされましたか?

はい、一応登録はしていました。

最初のカンタクローム以外は自分で見つけたところに結局就職したのですが…。

大手の転職エージェントやヘッドハンターがいるような転職サイトなどにも、履歴書の登録はしておいて、いつでも仕事が受けれる状態にはしていました。

でも基本的には、大体自分で転職活動を進めていたと思います。

Q.そうなんですね。面接練習などはどうされましたか?

面接の受け答えや、エントリーシートの書き方などは、知人にチェックしてもらっていました。

私が希望していた外資系企業や通訳といったポジションの面接は、

「自分の経歴や学んだことについて詳細を説明する」

ような答え方が必要になってくると思ったこともあり、客観的な意見をもらうためにもアドバイスをお願いしていました。

Q.技術を必要とする職種だと、上手に経歴を説明するのがポイントになるのかもしれないですね。面接では中田さんのどんな経験が活きたと思いますか?

カンタクロームは外資系なので英語を話せることは評価されたと思います。

また、当時のカンタクロームは、アメリカの本社は長い歴史を持っていたのに対して、設立されて間もないベンチャー企業でした。なので、会社をゼロから作ることができるように、

『新しい環境の中で積極性を持って組織を作り上げていく人材』

の採用を目指していたんだと思います。そのため新しい環境の中で成長せざるを得ない留学経験が後ろ盾となって、

『仮説を立てて、検証して、改善して、再び検証する』

といった、「物理の研究を通して学んだことが更なるアピールポイントとなったのではないかな?」と思います。

 

アピールポイントは念入りに思い出しておき詳細を回答

Q.英語や海外経験のことについてはどのように面接では触れられましたか?

英語に関しては、カンタクロームの面接では直接は聞かれませんでした。

通訳での仕事経験や向こうの大学を出ていたことが、英語ができることの証明になったのだと思います。

それよりもラボエンジニアという専門的な職種であったため、物理に関する質問を聞かれました。

Q.物理に関してはどういったことを聞かれたんですか?

例えば、東京大学宇宙線研究所に技術補佐員として働いていた時に使用した望遠鏡の仕組みなど、これまでの経験に関わる物理の知識などを問われました。

特に、カンタクロームの面接ではサービスエンジニアのマネージャーの方に面接の受け答えの中でプレゼンのようなこともしたんです。

Q.プレゼンも行ったんですね!急に面接でそういわれてどう対応されたんですか?

自分がこれまで経験したことをしっかりと振り返っていたことが、急なプレゼンとなっても対応できたんだと思います。

私は業務経験の中で技術的な蓄積がなかったため、面接対策として、

・大学の中で学んだこと

・かかわった研究で使用した機材など

といったことは特に細かく説明できるように思い出して整理していました。

ただ、これは自分の物理の分野を活かすことができるような職種だったから役に立ったと思います。

私は転職活動でいろんな業界を受けましたが、物理以外の職種や業界の面接となると、同じ留学内容でもまた違ったことを聞かれたのを覚えています。

Q.そうなんですね。他の業界はどのようなところを受けられて、そちらではどんなことを聞かれましたか?

私はカンタクロームを退職したのち、国立天文台での研究員としての勤務を経て再び転職し、ヒューマックスシネマでアシスタントプロデューサー兼映像翻訳の仕事をしていました。

例えばヒューマックスシネマでの仕事や、そのころに受けた技術営業や海外営業といったポジションの面接だと、よりコミュニケーションに関わる様な質問をされたことを覚えています。

あとは、国際交流基金など海外の窓口とやり取りするようなポジションだと、センシティブな内容に関わるので、両者の価値観の違いをどうニュアンスを壊さないで伝えていくかというのは留学経験を通して見られていたのだと思います。