海外経験者の需要増!注目のゲーム業界の転職事情とは (ゲーム会社人事 松本裕美さんのインタビュー)
松本裕美さん
ゲーム開発企業(東証上場)の人事部に所属し海外進出を機に海外経験者の中途採用を担当する。20代から40代までの帰国子女や留学経験者、海外就業者など幅広い人選で採用を行っている。
留学経験者専門の転職エージェント『Beyond Border』の転職経験者インタビュー。
今回インタビューにご協力いただいたのは、ゲーム開発企業の人事を担当する松本裕美さんです(以下、松本さん)
スマートフォンの普及とともに急成長しているゲーム業界。
多くの日系企業が海外進出にともない海外経験者を採用しています。
まさにこれからの「可能性」を秘めているゲーム業界。
BeyondBorderの読者の皆さんの中には
「成長と活気のある業界で働きたい」
「より責任と裁量がある仕事をしたい」
「国際的に自分の活躍の場を広げたい」
と考える転職希望者の方も多いのではないでしょうか?
今回のインタビューでは海外経験者の需要が高まるゲーム業界のリアルな採用状況について松本さんにたっぷりと語っていただきました。
海外経験者に求めるのは「即戦力」
Q.松本さん本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします!
Q.ゲーム業界で海外経験者の需要が高まってきているということですが
「ゲーム業界と海外経験者」あまり接点がないような気がします。
実際はどうなのでしょうか?
近年日本のゲーム市場は飽和状態にあるためゲーム会社の存続は
「海外展開ができるかどうか」にかかっています。
なので、海外との英語のやりとりや交渉ができる人材や海外マーケットを熟知している人材に強い期待と高い注目が集まっています。
サービスが似ているITやアプリ開発の業界にも同様の傾向がありますね。
Q.日本のゲームは海外でもとても人気ですよね。
海外経験者が活躍できる職種にはどのようなものがありますか?
海外経験者には「海外で売れる仕組みをつくる」ことが期待されているので
営業とマーケティング、データ分析のポジションに需要が高まっています。
海外で販路を見つけて耕すのが「営業」
プロモーションを行っていくのが「マーケティング」
上記の2つを分析するのが「データ分析」ですね。
Q.とてもやりがいのありそうな職種です。
中途採用となると語学力だけではなくビジネススキルも重視されますか?
もちろんビジネススキルは必須です。
英語だけ話せても「即戦力」にはなりません。
例えば私の会社でも海外市場にゲームをローンチした経験がありますが
いずれも失敗しています。
その原因は「海外市場が読めていないこと」にあります。
なので、中途採用では海外マーケットに対する「即戦力」を期待しています。
海外経験がある転職希望者の多くは
「業種や職種の経験はゼロですが、英語ができるので貢献はできます」
と面接でおっしゃる方も多いのですが
「入社してから学ぶ」というスタンスの人材は即戦力にはならないため
採用はしていません。
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