外資系企業の転職に必要な英語力とは!?ビジネス英語はTOEICのスコアや発音よりも英会話能力が重視される!?
こんにちは、海外留学経験者専門の転職エージェントBeyond Border広報部です。
今回お届けする留学経験者のための転職ノウハウは、「外資系企業で必要とされる英語力」についてです。
- 外資系企業なら英語を生かして仕事ができそうだけど、どれくらいのレベルが必要なんだろう?
- ビジネスレベルの英語力は持っているけど、発音には自信がない……
このように留学経験者の中には、「外資系企業で英語を生かした仕事に就きたい!」と思いながらも、同時に「実際に、仕事で使うには、どの程度の英語レベルがあれば大丈夫なのだろうか?」と、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、転職希望者が気になる“外資系企業で求められる英語レベル”についてご説明させていただきます。
目次
外資系企業で必要とされる英語力とは?
まず、外資系企業で求められている英語力とは、どれくらいのレベルなのでしょうか?
外資系企業の求人票を見てみると英語レベルの欄には、「日常会話レベル」や「ビジネス会話レベル」と書かれていることが多いですよね。
以前、「留学経験者に人気な外資系企業の特徴を解説します!」でも紹介したように、外資系企業といっても様々な特徴があり、また社内でも必要な英語力の定義も会社ごとに限らず、会社や部署によっても異なります。
社内業務も日本人が多い外資系企業では、「日本語メインで、ほとんど英語は使わない」という事もあるのですが、そのようなケースでも一部業務で英語を使う事がありますので、原則、英語はしゃべれるに超した事はありません。
また、特に留学経験者には、「ビジネス会話レベルの英語力」が求められる事が多いので、なるべくなら、英語力はビジネスレベル程度ある方がベターです。
では、次に、ビジネスレベルの英語とは、「具体的にどのような能力なのか?」を
ビジネス会話レベルの英語とは?
「ビジネス英語」と聞くと、何か特別な英語なのかと想像してしまいませんか?
ですが、実は、ビジネス英語といっても特別なものではなく、多くの場合、「学校で学んだ英語や日常生活で使う英語と同じもの」である事が多いのです。
ただし、もちろんブロークンではなく、業務で必要な英語の文法や単語を理解し、実際に使いこなせる状態であることが前提です。
ただ、非常に抽象的な事から、TOEICのスコアでいうと「700点以上」が一つの目安とするケースも多くあります。
英語圏に留学経験がある方でしたら、TOEIC700点は簡単に思えるのではないでしょうか?(「TOEICは受けた事がなかったり、長く受けていない」という方も多いと思いますが。)
重視されるのはスコアなのか、会話能力なのか?
ただし、スコアも一つの採用基準として重要ですが、実際は、面接時などで、“実際に英語を使えるかどうか”をテストされる事が多いようです。
例えば、「TOEICのスコアが990点だけど英会話が苦手な人」よりも「TOEICのスコアは700点だけど英会話が得意な人」の方が、ビジネスレベルの英語力があるといえるではないでしょうか?
繰り返しになりますが、外資系企業で働くうえで特に重要になるのは「英会話能力」です。
具体的には、“英語で電話対応ができること”がビジネス英語レベルの最低条件といわれています。
また、ビジネス英語と言うと、「業務に必要な専門用語」をしっかりと把握しているかも大事になります。
ですが、これは、働きながらでも覚えることができますし、海外の学校で学んだ事がある留学経験者の方にとっては「ボキャブラリーのパターンを増やしたり、普段の会話のパターンを覚えればいい」という事から、意外とハードルは低く感じられる事かもしれません。
この点は、海外や外国人との環境適応能力を留学中に磨いた「留学経験者ならではの強み」かもしれませんね。
また、「今はあまり英語を使っていない」という人は、英語の反射神経を取り戻す上でも、転職活動前に英会話を再度行なっておくのもよいかもしれません。
管理職はネイティブレベルの英語が求められる
これまでの外資系転職の際の英語力については、「必ずしもハイレベルな英語力を求められるわけではない。」という事を説明してきましたが、マネージメント層や管理職を目指される方は少し事情が違います。
なぜなら、本国(本社)とのグローバルなやりとりが必須になる管理職は、相手が外国人ばかりなので、「ネイティブ英語レベルの高い語学力」が求められる事が多いからです。
ですので、「まだまだ管理職やエグゼクティブレベルの英語は・・」という方でも、ハイレベルなポジションにつきたい人は、早め早めに仕事も英語環境の場所にした方がベターかもしれません。
また、逆に、「私は英語力には自信がある!」という人にとっては、思わぬチャンスも!
発音はジャパニーズイングリッシュでも良い?
次に、英語の発音はどうなのでしょうか?
日本人の中には、英語の発音に不安を感じている方も多いと思います。
ですが、企業や部署にもよりますが、実は英語を使って働くためには、ネイティブスピーカーレベルの発音は必ずしも必須ではありません。
外資系企業にはアジア人やラテン人など非英語圏出身の社員も多く、日本人のように「第二言語として英語を習得した人」もたくさんいます。
もちろん英語の発音は良いに越したことはないですが、俗にいわれるジャパニーズイングリッシュ(日本人らしい発音)でも、意思が伝われば問題になることは少ないようです。
繰り返しますが、一番大切なことは、英語でコミュニケーションが取れることなのです。
面接でチェックされるのはコミュニケーション能力
外資系企業に転職する場合には、企業や受ける職種にも寄りますが、英語での面接があることの方が多いです。
企業側は転職希望者の英語レベルを知る必要がありますからね。
英語を使った面接で聞かれることは、「自己紹介や強み、過去の失敗体験」など日本語の面接と似た内容のことが多いです。
なので日本語での面接と同様に、事前に対策を立て準備して望むようにしましょう。
また、英語面接で重要なのがコミュニケーション能力です。
例えば、面接の途中で英単語を忘れてしまったときに“諦めて黙ってしまう”のか、それとも“別の言い回しを使ってコミュニケーションを取ろうとするのか”をチェックされています。
文法や単語が正しいかどうかも大切ですが、「コミュニケーションを取ろうとする前向きな姿勢」はもっと大切なんですね。
外資系企業は“外国人と一緒に働ける人材”を求めている
そもそも、なぜ外資系企業は採用試験で英会話能力を重要視するのでしょうか?
それは、外国人と一緒に働ける人材を求めているからです。
外国人と英語を使って業務ができる人、外国人とのコミュニケーションに問題がない人を外資系企業は探しています。
一般的に留学経験がある人は、英会話の経験が豊富で外国人とのコミュニケーションにも慣れている人が多いので、外資系企業にとって貴重な人材といえるでしょう。
留学経験者にとっても、外資系企業は英語力を生かしてグローバルな仕事ができるので、魅力的な会社ではないでしょうか?
英語以外の外国語(第二外国語)は評価される?
▲Beyond Border主催の留学経験者のための転職セミナー中の様子
「英語以外の言語(第二外国語)を話せることは、企業から評価されるのでしょうか?」
とお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これは必ずしもYESとは言えないのですが、例えば、中国系企業で中国語が話せたり、韓国系企業で韓国語が話せれば評価されるかもしれません。
ただし、中国系企業なのにスペイン語が話せても評価されること少ないでしょう。
なぜかというと、企業は「その言語が仕事で生かせるかどうか」を重要視するからです。
ありきたりな回答ですが、「業務に必要な言語ができる」という事が大切になります。
ロシア語やフランス語など英語以外の言語を話せる人は、受ける企業の業務内容や取引先を調べてみて、第二外国語がアピールポイントになるか考えてみましょう。
また、転職体験談インタビューでも登場してくれた若島さんの場合は「日本語がしゃべれる事」で手当がついたのように、英語ベースの外資系企業の場合は、日本語ができる事が武器になる事もありえます。
外資系企業に転職するなら、英会話能力が鍵となる
いかがでしたか?。
外資系企業が求める英語力について、ご理解していただけましたでしょうか?
外資系企業に転職するためには、「英会話能力」が鍵となるのですが、必ずしもネイティブレベルの英語力が必要になる訳ではありません。
ただし、もちろん英語を生かした仕事は外資系企業以外でもできますし、外資系企業に転職しても英語をあまり使えない場合もあります。
外資系企業で英語力が通用するのか心配な方や、自分にはどんな企業が合っているのか知りたい方は、ぜひ無料相談カウンセリングも活用してみてくださいね。
また、留学経験者の強みが気になるという方は、宇野さんの転職体験談のおすすめです。