外資系企業への転職で失敗しないための注意点と失敗しない人の7つの条件
7つの条件と注意点をおさえて、外資系転職での失敗を未然に防ぐ
外資系企業への転職を視野に入れて転職活動している場合、「外資系企業に転職して、収入アップやキャリアアップのためにバリバリ働きたい」と考えている方や、「外資系企業に転職したらワークライフバランスの充実が図れる」「外資系企業であればドライな環境で仕事ができる」と考えている方もいるでしょう。
ところが、外資系企業に転職してから、「こんなはずではなかった」と転職に失敗する方も少なくありません。
外資系企業への転職を失敗しないためには、事前に注意点や条件を押さえておく必要があります。外資系企業への転職を成功させ、希望のワークスタイルを手に入れたい方は、以下の項目を確認してみてください。
目次
外資系企業への転職で失敗してしまう人の4つパターン
初めに、外資系企業への転職で失敗する代表的な4つのパターンを紹介します。
パターン1:成果主義による失敗
外資系企業は成果主義です。
年齢性別に関係なく、成果を出すことで評価され、収入アップやキャリアアップは評価されることではじめて達成できます。
そのため、成果を出せずに収入ダウンや降格になる場合もあり、外資系企業に転職して高収入や出世を期待していたのに、失敗だったと感じる人もいます。
また、プライベートの時間を多く取るために外資系企業に転職したものの、成果を出すため残業をする日が多くなり、結果的に転職に失敗したと言う人もいます。
パターン2:仕事内容による失敗
外資系企業では、仕事の範囲が明確に決められています。
例えば、日系IT企業の場合。取引先の対応について、営業職よりもエンジニアからの回答が適切な場合、エンジニアが対応します。
しかし、外資系企業では、取引先の対応はエンジニアの仕事の範囲ではないので、エンジニアに依頼しても断られることがあります。
また、日本支社には決定権がなく、海外本社が戦略を立てていく場合、外資系企業に転職して仕事をどんどん展開していきたいと考えていても、アイデアや戦略を承認されないことがあります。
外資系企業に転職した後、明確な仕事の範囲や日本支社の役割によって、失敗を感じることになります。
パターン3:風土による失敗
外資系企業の中には、日系企業と同じような風土の企業もあります。
外資系企業にドライな環境を求めて転職した方が、転職後にその実態を目の当たりにし、転職前とほとんど変わらないと失敗に感じることがあります。
また、外資系企業は個人に裁量権が与えられるから、自分で考えて仕事ができると考えていたのに反して、上司の指示が絶対だったと失敗するケースもあります。
パターン4:英語力による失敗
英語力に自信がないことを理由に、仕事でほとんど英語を使わないポジションに転職をした方が、そのポジションの同僚が外国人ばかりで、日常でのコミュニケーションが英語になってしまい失敗と感じることがあります。
また、英語に不安がなかった方でも、英語での交渉や説得に難しさを感じ、失敗したと思うこともあります。
外資系企業で失敗する人の一番の特徴はイメージ先行
外資系企業への転職で、失敗する人のパターンの最大の特徴は、実はイメージで転職をしてしまったということです。
外資系企業といっても、その特徴や仕事のやり方などは、企業やポジションによって、それぞれ違いがあります。
ところが、外資系企業への転職を失敗する人は、「外資系企業」という大きなくくりで特徴や仕事のやり方をイメージしがちです。
そのため、転職後に希望した企業やポジションとのギャップに悩まされてしまう結果となります。
外資系企業への転職に失敗しない人の条件
次に、外資系企業への転職に失敗しない人の条件を紹介していきます。
ご自身にはどのくらい当てはまるのかを知り、足りない部分はどう補うかを考えましょう。
条件1:結果にこだわる人
外資系企業は、成果主義です。
日系企業では、過程も評価判断のひとつとされますが、外資系企業では結果が全てです。
とにかく結果にこだわるということは、高い評価を得ることができ、高い収入にも繋がりますので、失敗しない人の条件となります。
条件2:柔軟な対応ができる人
外資系企業では、日系企業とは違い、成功に繋がると判断したものはすぐに取り入れ、不要と判断したものからは素早く撤退するなど、状況や方針がスピーディに変更されます。
また、外資系企業では、上司や部下が頻繁に入れ替わるということも珍しくありません。
どのような状況や条件の変化にも、柔軟に対応できることも、失敗しない人の条件となります。
海外経験者の方であれば、環境や状況に柔軟に対応されてきたのではないでしょうか。
条件3:マネジメント能力がある人
外資系企業では、個人に裁量権が与えられます。
仕事で成果を出すために、どうスケジュールを立てていくのかなど、自己マネジメントが必要になります。
海外経験者の方であれば、海外でどう自分の目標を達成するか、自己マネジメントをしてきた方もいると思います。
また、外資系企業への転職を考えている方の中には、マネジメントポジションを希望している方もいるでしょう。
日系企業と違い、外資系企業のマネジメントポジションは、マネジメントをすることが仕事になります。チームとして成果を上げていくマネジメント能力があることも、失敗しない人の条件でしょう。
条件4:論理的に自分の意見を言える人
外資系企業では、論理的に発言することが求められます。
また、自ら積極的に意見を発言することも必要です。
例えば日系企業の会議では、参加者が積極的に発言するということはあまりないですが、外資系企業では、参加者は積極的に発言します。
「会議に参加しているのに発言をしない」「発言はするけど論理的ではない」では、評価が下がったり、信頼を得られなくなったりします。
論理的に自分の意見を言えることは、外資系企業への転職を失敗しない人の条件のひとつです。
海外経験者の方は、海外大学などで、積極的に発言する機会があったのではないでしょうか。
条件5:自分でスキルアップしていける人
外資系企業には、研修制度や丁寧に指導してくれる環境はありません。
自分の仕事に対して必要なものは、自分で身につけていく必要があります。
仕事で成果を出すために必要なスキルも、自分で見つけて身につけていく必要があります。
このため、自分でスキルアップしていけることも、失敗しない人の条件です。
条件6:周囲に気遣いができる人
外資系企業は、個人主義です。
仕事とプライベートをきっちりと分けていて、ドライな環境というイメージが強いでしょう。
しかし、外資系企業ではコミュニケーションを非常に重視する企業が多くあります。
部下や同僚はもちろんですが、上司にも気遣いできることが大切です。
常に周りを気遣うことで、助けてもらえることもありますし、評価者である上司に気遣うことで、自分の存在を認識してもらえます。
日系企業でも外資系企業でも周囲への気遣いは、失敗しない人の条件となります。
条件7:タフな人
外資系企業では、成果を出すことへのプレッシャーが大きくなります。
また、状況や環境が変わることが多々あります。
さらに、日本からの撤退やM&Aでリストラされる可能性もゼロではありません。
どんな状況や環境になっても、乗り越えていくタフさは、外資系企業への転職に失敗しない人の条件です。
外資系企業の転職で失敗しないための3つの注意点
最後に、外資系企業への転職に失敗しないための、具体的な注意点を見ていきましょう。
注意点1:希望する外資系企業の特徴について理解しているか
転職を希望する外資系企業の特徴について理解しているかが、外資系企業の転職で失敗しないための1つ目の注意点です。
日本支社の責任や仕事の範囲はどこまでなのかなど、海外本社との関係を調べましょう。
また、企業の経営戦略や将来のビジョンについても理解することが必要です。
さらに、企業風土が自分の求めているものとマッチしているかもチェックしましょう。
企業のホームページを見るだけでなく、実際に働いている社員の話を聞くのもよいでしょう。
注意点2:希望するポジションの仕事内容について把握しているか
外資系企業では、募集ポジションについて、具体的に仕事内容が記載されています。
記載内容を読んで、どの範囲の仕事をするのか、どんな成果を求められているのかなど、しっかり把握することが、外資系企業の転職で失敗しないための2つ目の注意点です。
自分がやりたい仕事なのか、仕事の範囲は合っているのかをすり合わせましょう。
注意点3:外資系企業の転職後のキャリアビジョンは明確か
希望の外資系企業についてと募集ポジションについて把握したら、転職後にどう働いていくのか具体的にイメージすることで、転職後のギャップが少なくなっていきます。
転職後のキャリアビジョンを明確にすることは、外資系企業への転職で失敗しないための3つ目の注意点となります。
外資系企業への転職で失敗しないための3つの注意点が、しっかりとクリアできているのか不安な方は、転職アドバイザーなどのプロにアドバイスをもらうのもひとつの方法です。
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外資系企業への転職で失敗しないために注意点をクリアにしよう
「こんな感じかな」と曖昧なイメージのままでは、希望の外資系企業に転職することができても、転職後に失敗したと後悔することになります。
外資系企業への転職で失敗しないために、3つの注意点を事前にクリアしておくことは必須の条件となります。
3つの注意点をクリアして、希望の外資系企業への転職を成功させましょう。