キャリアアップできない事を転職理由にする際の面接の受け答えと履歴書の例文
転職理由が「現職(前職)ではキャリアアップができないから」という方は多くいます。
キャリアアップをしたいという前向きな転職理由ですが、伝え方によってはマイナスな印象を与えることがあります。
今回は、転職理由を「キャリアアップできない」とする際の注意点とポイント、例文をご紹介します。
目次
キャリアアップができないことを転職理由にするときの注意点
キャリアアップができないことを転職理由にする際、採用担当者にマイナスなイメージを与えないためには、以下の2点に注意することが大切です。
注意点1:ネガティブな表現になっていないか
「キャリアアップできない」という転職理由の場合、ネガティブな表現になってしまうことも少なくありません。
例文)前職では部署異動が頻繁にあり、スキルを身につけてもなかなか活かせない環境で、評価される成果を出せない状態でした。1つの部署で身につけたスキルを活かしキャリアアップしたいと思い転職を考えました。
一見、前向きに見えますが、採用担当者に「異動が不満なのでは?」「努力をしてないのでは?」というマイナスなイメージを与えます。
注意点2:早期退職を心配されないか
「キャリアアップできない」を転職理由にした場合、内容によっては早期退職を心配されます。
例文)前職では営業職として新規顧客開拓を行っておりましたが、新事業立ち上げのため、既存顧客のアフターフォローを担当するようになりました。私は、販路拡大をすることにやりがいを感じておりますので、転職して新規開拓の営業を行いたいと考えました。
新規開拓の営業でキャリアアップしたいという気持ちは伝わりますが、「入社後に新規開拓以外の担当になったら退職するのでは」と面接官は考えます。
キャリアアップを転職理由にする際のポイント
キャリアアップを転職理由にする際、どのようにキャリアアップしたいのかを具体的に伝えることが重要です。また、現職(前職)ではどうしてキャリアアップできないのか、なぜ志望企業でならキャリアアップができるのかを伝えることも重要です。
ポイント1:何をしたいかキャリアプランを具体的に考える
キャリアアップを転職理由にする際、キャリアプランを具体的に考えることがポイントの1つ目です。
志望企業に入社後、5年後、10年後、具体的にどのような立場でどのように働いていたいのかを考えましょう。
特に面接では、「なぜそうしたいのか」「具体的に何をしたいのか」「そのためにどう働いていくのか(努力や工夫)」など深堀具体的にケースがあります。
面接官が納得するキャリアプランを考えるには、しっかりした企業研究と自己分析をしましょう。
ポイント2:なぜ志望先企業でキャリアアップできるのか
キャリアアップを転職理由にする際の2つ目のポイントは、なぜ志望企業でならキャリアアップできるのかを伝えることです。
「志望先企業だからこそ、キャリアアップできる」という志望理由を伝えましょう。
特に面接では、「現職で~をしたらキャリアアップできるのでは?」「当社では~があるけど大丈夫?」などの質問をされることもあります。
面接官が納得する転職理由を伝えるには、しっかりした業界・企業研究をもとに、志望理由を考えることが大切です。
面接や履歴書で転職理由「キャリアアップ」を伝える例文
前述の注意点とポイントをおさえた、面接や履歴書で転職理由「キャリアアップ」を伝える例文をご紹介します。
例文1)前職では部署異動が頻繁にありました。身につけたスキルの中には、部署に関わりなく活かせるものもあります。しかし、身につけた専門的なスキルを活かしたり深めたりして、仕事がしたいと考えるようになりました。中でも経理のスキルを活かしキャリアアップしたいと思い転職を考えました。御社は会計・経理のアウトソーシング企業として、高いシェアを誇っています。御社であれば、身につけた経理のスキルを○○に活かせますし、○○することで更に~を身につけ~ができると考えています。
例文2)前職では営業職として新規開拓を行い、○○という成果を出すことができ、販路拡大に大きなやりがいを感じております。昨年、新事業立ち上げのため、既存顧客のアフターフォローを担当することになり、~を行ってきました。しかし、販路拡大を進めたいという思いから上司に相談しましたが、難しいと言われ転職を考えました。製品○の販路拡大を進めている御社であれば、営業職として私の営業力○○を活かし○○することで、貢献できると考えております。5年後にはチームをまとめる立場として、さらに~できると考えています。
面接では深堀りされることがありますので、より具体的に考えておくことが重要です。
転職エージェントで転職理由を確認してもらおう
注意点やポイントをおさえた転職理由になっているか第三者に聞いてもらいましょう。特に、転職エージェントなどでプロのカウンセラーに確認してもらうことをおすすめします。プロのカウンセラーであれば、転職理由の確認やアドバイスだけでなく、面接で質問される点などのアドバイスをもらうこともできます。
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