貿易事務に転職!自分をアピールする履歴書・職務経歴書のサンプル、大事なポイント
転職の際に必ず必要となるのが履歴書と職務経歴書。自分のこれまでのキャリアをアピールする、大切な書類です。
貿易事務は専門的なスキルが問われる事務なので、他の職種とは異なるポイントがあります。今回は、貿易事務に特化して書類の書き方とサンプルをご紹介します。
企業に自分をアピールするための参考にしてくださいね!
目次
貿易事務の履歴書で押さえるべきポイント
履歴書は、自分の学歴や職歴などの基本情報を伝えるツールです。基本的には決まったフォーマット通りに作成するため、他者との差別化が難しい書類でもあります。内容については、貿易事務ならではの工夫は必要ありません。
全ての職種に共通する、履歴書作成のポイントは、
- 簡潔にまとまっている
- 箇条書きや小見出しなどを用いて、見やすい工夫がされている
- 誤字・脱字がない
- 手書きの場合、間違えた箇所に修正テープなどを使用しない
- 和暦または西暦に統一し、職務経歴書も揃える
の5点です。
貿易事務の場合には、特に3の点に注意しましょう。
仕事柄、他の職種よりも正確さや緻密さが求められます。重要な書類を作成することも多いので、ミスに対して敏感な人材が必要とされています。誤字脱字は、大きなマイナス評価につながることがあるので、念入りにチェックしましょう。
貿易事務の職務経歴書で押さえるべきポイント
貿易事務は、一般事務と比較した場合、お客様とのやりとりや専門的な知識が必要な仕事です。
採用担当者が主に知りたいと思っているのは、
- 取り扱った商品
- 担当地域
- 経験業務内容
- PCスキル
- 語学力
などです。自分のスキルをきちんと書類上で伝えられるよう、分かりやすさを意識して作成しましょう。特に、どのような商品を担当していたのかは、採用担当者が必ずチェックするポイントです。できるだけ具体的に記載することをおすすめします。
貿易事務の職務経歴書のサンプル
以下に貿易事務の職務経歴書のサンプルを記載します。
職務概要
入社以来、一貫して貿易事務として業務を行って参りました。輸出・輸入関連業務の一通りの経験があります。特に北米企業との折衝経験が多く、先方の商習慣を理解した上でのコミュニケーションを心がけております。貿易事務として業務を正確に・スピーディーに行うためには、社内外とのコミュニケーションを密に行うことが大切だと考え、業務を行っております。
職務職歴
- 20##年#月~20##年#月 株式会社〇〇
- 事業内容:食品メーカー(未上場)
- 資本金:〇〇億円
- 売上:〇〇億円
- 従業員数:〇〇〇名
- 20##年#月~20##年#月
所属
国際貿易課 (メンバー 〇〇名)
*ポイント
メンバーの人数を記載することで、面接官は求職者が働いているイメージを持ちやすくなります。面接では、メンバーの中で自分がどのような役割を担っているのかを問われることも多いので、記載しておきましょう。
輸出業務
- 輸出契約
- LC入手
- INVOICE作成
- 通関手続
- B/L手続
- 手形振出
- 手形代金回収
輸入業務
- 海外バイヤーへの納期依頼・問い合わせ対応
- LC開発/発行依頼
- 貨物船積
- 船積書類・手形送付
- 手形代金支払
- 通関手続
- 貨物引取
*ポイント
「輸出業務」「輸入業務」などの単語だけでは、実際にどのレベルの業務経験があるのかが伝わりません。自分が担ってきた業務は箇条書きにして、できるだけ具体的に記載しましょう。働いている姿がイメージできるように記載するのがベストです。特にアピールしたい業務があれば、その旨も記載しておきましょう。
保有資格
- 20##年#月 普通自動車免許
- 20##年#月 日商簿記2級
語学力
TOEIC 840点
貿易事務の業務では、毎日海外と英文メールでやりとりを行っています。現地代理店からの電話対応も行ってきましたので、英語でのコミュニケーションに問題はないと考えています。
*ポイント
貿易事務では、高い語学力が重宝されます。TOEICなどの客観的にアピールできる点数に関しては、忘れずに記載するようにしましょう。また、実際に業務でどのように語学を使用してきたのか、という点についても具体的に記載することが大切です。英語以外の語学についてもアピールできるようであれば、必ず記載しましょう。転職後に、どの程度語学を活かして働きたいのか、という点に触れておくのも良いでしょう。
PCスキル
- Word:社内向け・顧客向け文書作成(表の挿入、ワードアート挿入、段組)
- Excel:月次報告書作成(集計)、営業社員の売り上げ取りまとめ(オートフィルタ、表・グラフの作成、ピボットテーブル、V-Lookup、簡単なマクロの知識)
- Power Point:簡単なプレゼンテーション資料作成
*ポイント
貿易事務では、PCスキルも非常に重視されます。「初級・中級」などの記載ではなく、どのソフトをどのような業務で使用してきたのかを具体的に記載しましょう。特にExcelスキルは重視される傾向にあるので、どの関数をよく使用し、どのようなアウトプットを作成してきたのかが伝わるように工夫しましょう。
自己PR
〈業務改善〉
入社当時は貿易事務の人数が少なく、先輩の背中を見て業務を覚える、という体制でした。しかし、自分が後輩を育成する際に業務をマニュアル化したことによって、誰でも早い段階で業務を習得できるようになりました。結果的に、業務が誰かに偏ることが無くなり、チームとしての成果も高めることができました。
〈コミュニケーション〉
外部の業者や、社内とのコミュニケーションを積極的に取るように心がけていました。貿易事務は複雑な内容や、臨機応変に対応しなければならない場面も多く発生するため、コミュニケーション能力が非常に大切な業務だと思っています。だからこそ、常に相手の話をよく聞き、お互いに最善の結果になるよう調整していきました。
〈正確性〉
ミスが起こると、莫大な損失になりかねないというプレッシャーの中で業務を行ってきました。並行してたくさんの処理を行わなければならない時でも、必ず優先順位をつけて業務に取り組みました。マニュアル順守とダブルチェックの徹底に、課一丸となって取り組みました。
*ポイント
自己PRの体裁に決まりはありませんが、箇条書きにすることで情報が整理され、相手に伝わりやすくなります。また、伝えたい自分の強みをタイトルとして記載することで、効果的にアピールをすることができます。
貿易事務として、どのような点を心がけて業務を行ってきたのかを明確に記載しましょう。「業務のどんな場面で」行った行動なのか、という点を具体的に示すことで伝わりやすくなります。
貿易事務未経験の場合に書類に記載すべきこと
貿易事務は人気職種なので、未経験の方にとっては狭き門です。しかし、チャンスが無いわけではありません。貿易事務に求められることを理解して、自分をアピールしましょう。
一般的に貿易事務に求められるのは、
- 語学力
- 貿易事務の専門知識
- コミュニケーション能力
- 正確さ
- 段取り力
の5つです。
②については、未経験の方はアピールするのが難しいですが、他の要素をきちんと伝えることでチャンスを得られる可能性があります。
貿易事務は、異なる商習慣を持つ相手と上手くコミュニケーションを取りながら、多数の確認事項をミスなく確認していく処理能力が問われる仕事です。また、同時に様々な手続きを、スケジュール通りに行う必要があるため、段取り力も問われます。
自分のこれまでの経験の中で、貿易事務に役立つスキルをアピールしましょう。
まとめ
貿易事務の履歴書・職務経歴書の書き方や押さえるべきポイントについてまとめてきました。貿易事務は、一般事務などとは異なり、専門的な知識を問われる業務です。その分、履歴書や職務経歴書では、自分の力をきちんとアピールできるような工夫が必要になります。
思うようにアピールすることが難しい方には、Beyond Borderで専門のカウンセラーによる無料のカウンセリングをおすすめします。履歴書や職務経歴書の書き方もアドバイスいたします。お気軽にご相談ください。
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