未経験でIT系へ転職する方法
未経験でIT系企業への転職を成功させるために必要な3つのポイント
転職を考えている方の中には、IT系企業に興味のある方もいるでしょう。
IT系企業の求人には、日系企業だけでなく外資系企業でも、未経験者を募集しているものが多くあります。
未経験でIT系企業への転職を成功させるには、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- IT業界について理解しよう
- 応募する企業について調べよう
- 未経験でIT系企業への転職を成功させるための準備
目次
ポイント1:IT業界について理解しよう
初めに、IT業界とはどういう業界なのかを知ることが必要です。
業界について知ることで、IT系企業への転職イメージを具体的にすることができます。
- どんな分野で仕事がしたいのか
- どんな職種に就きたいのか
しっかりとイメージしていきましょう。
IT業界の大きな4つの分類
まずは、IT業界の大きな4つの分類についてご説明します。
【IT業界の大きな4つの分類1:ソフトウェア業界】
ソフトウェア業界は、パソコンのOSやアプリケーションソフト、パソコンやスマートフォンなどを制御するファームウェアなどを製作します。
近年では、スマートフォンのアプリなどモバイル関連の事業が伸びています。
【IT業界の大きな4つの分類2:ハードウェア業界】
ハードウェア業界は、パソコン本体や周辺機器(マウス、キーボード、モニター、プリンターなど)、スマートフォンやタブレットなどを製作します。
IoT(※1)の進展によって、ハードウェア業界でもソフトウェア開発に重点を置いています。
※1:IoTとは、Internet of Thingsの略です。これまでインターネットに繋がっていなかった「もの(家電や時計、家など)」を、インターネットに繋げることで、生活や仕事の便利さや効率の良さを追求した製品を生み出しています。
【IT業界の大きな4つの分類3:情報処理サービス業界】
情報処理サービス業界は、企業が必要としている情報システムの導入に関する、ハードウェアの選定、データベースの構築、ソフトウェアの開発や管理・保守など、全てのサービスを提供します。
また、企業が抱えている問題を、情報処理によって解決に導く、コンサルティングを行っている企業もあります。
【IT業界の大きな4つの分類4:Web業界、インターネット業界】
Web業界、インターネット業界では、企業に向けて、Webサイトの作成やインターネット広告を展開しているものと、個人に向けて、ポータルサイトやSNS、ショッピングサイトを展開しているものがあります。
未経験でIT系企業へ転職しやすい職種
IT系企業には、大きく分けると、
- エンジニアの職種(システムエンジニアやプログラマーなど)
- 営業やマーケティングの職種(セールスエンジニアやソリューションセールスなど)
- マネジメントの職種(プロジェクトマネージャーなど)
- Web開発の職種(WebプログラマーやWebデザイナーなど)
- カウンセラーの職種(ITカウンセラーやSEOカウンセラー)
という職種が挙げられます。
未経験者が全ての職種に応募できるわけではありません。
では、未経験でもIT系企業に転職しやすい職種には、どのような職種があるのでしょうか。
システムエンジニア
システムエンジニアの仕事は、顧客の要望をもとに、適切なシステムの設計・開発を行うことです。
その際、予算や人員の管理、進捗の管理も行います。
企業によって仕事内容に違いはありますが、システムエンジニアはシステムの開発の上流工程を担当します。
システムエンジニアは、
顧客の要望を的確に把握する「コミュニケーション能力」
システムの設計開発が滞りなく行われるよう管理する「マネジメント能力」
が必要となります。
また、システムの設計や顧客への提案を行いますので、「プログラミングの基礎知識」も必要となります。
プログラマー
プログラマーの仕事は、システムの設計書に基づいて、システムが正常に動作するようプログラムを構築することです。
企業によってプログラマーの仕事の範囲に違いがありますが、プログラマーは主にシステム開発の下流工程を担当します。
プログラマーは、
プログラムを構築するための「プログラム言語の知識」、
プログラムを書く上での「ロジカルシンキング」
が必要になります。
システムを問題なくスムーズに作動させるために、何度も繰り返し確認する根気強さも大切です。
また、システム開発はチームで行いますので、「チームプレイ」や「コミュニケーション能力」も必要になってきます。
営業
営業の仕事は、自社製品(パッケージソフトなど)やITに関するサービス(システム開発、Webサイト作成など)を販売することです。
IT系企業の営業は、単に自社の製品やサービスを販売するというものではなく、「ITによって顧客の問題を解決する」ことが本質にあります。
営業は、
顧客の問題や要望をしっかりと把握する「コミュニケーション能力」や「問題解決力」
顧客に対して、自社の製品やサービスの良さや必要性を説明する「プレゼンテーション能力」
が必要になります。
営業は、自社の製品やサービスを販売した後も、顧客からの新しい要望に対応するなどのサポートもしていきます。「プログラミングの知識」があることで、自社製品やサービスの仕組みが理解でき、エンジニアとの連携もより円滑になります。
ポイント2:応募する企業について調べよう
未経験者でもIT系企業に転職は可能です。
しかし、イメージと実態とのギャップなどの理由から、転職後に失敗したと感じる方がいるのも事実です。
そうならないために、応募する企業についてしっかりと調べましょう。
会社概要について調べる
求人情報だけでは企業について知ることはできません。
ホームページの企業情報、IR情報、プレスリリースなどをしっかりと読みこむようにしましょう。
労働時間と給与体系について調べる
企業や職種によって違いはありますが、IT業界では残業時間が多い傾向にあります。
また、システム開発スケジュールなどによって、定時で帰れる時期と残業が多くなる時期が出てきます。そのような理由からも、みなし残業制度を導入している企業も多く、年収が実際の労働時間よりも少なくなるというケースもあります。
労働形態について調べる
IT業界では、客先常駐という労働形態があります。
協力会社に出向という形で派遣され、出向先の指示に従って仕事をするものです。
いろいろな技術に触れられるメリットはありますが、マネジメントなどへのキャリアアップが難しくなります。
出向先が自社開発や委託開発を行っている企業であれば、マネジメントなどへのキャリアアップをしていくことができます。
自身のキャリアプランと照らし合わせ、将来マネジメントを希望しているのであれば、自社開発や委託開発をしている企業なのかも、調べておきましょう。
ポイント3:未経験でIT系企業への転職を成功させるための準備
最後に、未経験でIT系企業への転職を成功させるための準備についてお話します。
プログラミングの知識を身につける
IT業界では、未経験者OKの求人が多くあります。
しかし、IT系の外資系企業はもちろん、研修制度がしっかり用意されている日系企業でも、即戦力になる人材を求めています。
全く何の知識もないより、少しでもプログラミングの知識があることで、IT系企業への転職を成功させる可能性がアップします。
IT業界への転職を希望するなら、土日や平日夜間に開催している社会人向けの、プログラミングスクールやオンラインのプラグラミングスクールで、基礎を身につけることをおすすめします。
資格を取得する
資格を取得することもおすすめします。
「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」などを取得することで、プログラミングの基礎を理解していると、企業にアピールできます。
取得ができなかったとしても、面接などで勉強していることをアピールすることで、面接官に「向上心のある人物」などのイメージを持ってもらえます。
転職エージェントを利用する
未経験からのIT系企業への転職をお考えなら、転職エージェントを利用して転職活動をすることをおすすめします。
IT系企業といっても、多種多様な企業が存在します。
また、職種も企業によって業務範囲に違いがあります。
転職エージェントを利用することで、企業や募集職種について詳しく知ることができます。
また、自分のキャリアプランと重ね合わせ、最適な企業であるのか、プロのアドバイスをもらうことができます。
Beyond Borderでは、無料でプロ転職カウンセラーによるアドバイスを行っています。ウェブサイトよりお気軽にご相談ください。
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まとめ
未経験でIT系企業への転職を成功させるには、まず、自分がどのような分野で何をしたいのかをイメージすることが大切です。
未経験者でも応募ができる求人を見つけたら、転職後に失敗したと後悔しないためにも、しっかりと企業について調べましょう。
そして、プログラミングの知識を身につけるなどの準備をし、IT系企業への転職を成功させましょう。