未経験から挑戦できる英語を使う仕事への転職
海外経験者の方の中には、転職を考えるとき、英語力を活かした仕事に就きたいと思う方も多いでしょう。
英語を使う仕事をしたいと思っても、未経験者で応募ができるのかわからないという方もいるのではないでしょうか。
今回は、未経験者でも転職できる英語を使う仕事には、どのようなものがあるのかについてお話しします。
目次
英語を使う代表的な6つの仕事と転職するのに必要な英語力
まずは、
- 英語を使う仕事にはどのようなものがあるのか
- どの程度の英語力が必要なのか
代表的な6つの仕事を見てみましょう。
代表的な6つの仕事1:日英翻訳
日英翻訳は、本や映画、論文、企業内資料などを英語から日本語に翻訳する仕事です。TOEIC900点以上の英語スキルに加え、高い日本語の文章力も必要になります。
日英翻訳をされている方のほとんどは、企業内での翻訳を行っています。企業の取り扱っている製品やサービスに関する専門知識も必要になります。そのため、日英翻訳の求人では、実務経験者が求められることがほとんどです。
代表的な6つの仕事2:貿易事務
貿易事務は、商社やメーカー、海運会社などで、世界各国との輸出入に関する手続きや書類作成をする仕事です。TOEIC700点程度の英語スキルに加えて、貿易の知識や業界の知識、パソコンスキルなどの高い事務能力も必要となります。
貿易事務では、英文書類の作成や確認を、正確にスピーディーに行うことが求められます。そのため、貿易事務の求人は、即戦力となる実務経験者がもとめられることが多くなります。
代表的な6つの仕事3:英文事務
英文事務とは、英語での一般事務のことです。
企業によって求められる仕事の範囲はさまざまです。英語での電話やメール対応をはじめ、資料作りやデータ管理、会議のアレンジ、さらに翻訳や通訳も仕事の範囲に含まれるものもあります。
英語力は、仕事の範囲によって大きく変わります。翻訳や通訳も仕事の範囲に含まれていればTOEIC900点は必要になります。
代表的な6つの仕事4:海外営業
海外営業は、自社の製品やサービスを海外の企業に対して営業する仕事で、海外出張や海外赴任なども多い仕事です。TOEIC800点程度の英語力に加え、英語でのプレゼンテーションや交渉のスキルも必要になります。
海外営業では、即戦力を求めているため、海外営業の求人では経験者が募集されていることがほとんどです。日本での営業経験がある方でも、これまでの営業方法は海外では通じないということもあります。また、相手国の商習慣や法制度などの知識も必要となります。
代表的な6つの仕事5:入国審査官
入国審査官は、日本に出入国する人の審査、「出入国審査」「違反審査」「在留資格審査」を行うことが主な仕事です。
求められる英語レベルはTOEIC500点程度ですが、国家公務員試験に合格し、地方入国管理局に採用される必要があります。入職後すぐに入国審査官になれるわけではなく、地方入国管理局での数年間の実務経験が必要となります。
代表的な6つの仕事6:グランドスタッフ
グランドスタッフは、空港カウンターで搭乗手続きや搭乗案内などをする仕事です。
TOEIC550点程度の英語レベルに加え、国内外のお客様対応や他部署と連携が必要となるため、高いコミュニケーション能力も求められます。
未経験でも転職できる英語を使う仕事4例
英語を使う代表的な6つの仕事と求められる英語力は、理解していただけたと思います。
次に、未経験でも転職できる英語を使う仕事の4つの例をご紹介します。
未経験でも転職できる英語を使う仕事例1:貿易事務アシスタント
貿易事務アシスタントは、前項の貿易事務のアシスタントの仕事です。
貿易事務アシスタントという求人を出している企業では、未経験も可能というものがあります。貿易事務に興味のある方は、アシスタントから実務経験を積んでいくこともひとつの選択です。
未経験でも転職できる英語を使う仕事例2:訪日外国人向けツアーガイド
訪日外国人向けツアーガイドは、訪日外国人に対して、各地を案内しながら日本の伝統や文化を伝える仕事です。英語力だけでなく、観光案内のための日本の文化や伝統に対する知識、トラブルへの対応なども必要になります。
訪日外国人数が年々増加していることに加え、2020年の東京オリンピック開催などもあり、通訳案内士の需要は高まっています。
未経験者でも訪日外国人向けのツアーガイドの募集がありますが、アルバイトや派遣社員、正社員、など雇用形態は企業によって様々です。
また、通訳案内士の国家資格を取得する必要があります。
未経験でも転職できる英語を使う仕事例3:ホテルスタッフ
ホテルスタッフ、とくに、大手ホテルチェーン以外には、未経験可の求人が多くあります。近年、訪日外国人は増加傾向にありますので、英語力のある人材は求められています。
英語力だけでなく、サービススキルやコミュニケーションスキルが必要となります。これまでの経歴の中で、ホテルスタッフとして活かせるサービススキルやコミュニケーションスキルを見つけることが、転職への近道です。
未経験でも転職できる英語を使う仕事例4:英会話講師
日本人の英会話講師は、初心者や小さな子供に教えるスクールで需要があります。研修制度が充実している企業もあり、未経験者の募集も少なくありません。英語力に加え、授業を構成していくことや、生徒とコミュニケーションをしっかり取っていくことも必要です。
英会話講師を募集している企業には
- 英会話スクールを運営している企業
- 自宅で開業できるフランチャイズ展開をしている企業
- 幼稚園や保育園への英会話講師の派遣を行っている企業
- オンラインで展開している企業
など、様々な形態があります。
雇用形態も様々で、正社員、非常勤社員、アルバイト、など企業によって異なります。
未経験で英語を使う仕事への転職を成功させるには
英語を使う代表的な6つの仕事と、未経験でも転職できる英語を使う仕事4例を見てきました。
どの仕事でも、求められているのは英語力だけではありません。
では、未経験で英語を使う仕事への転職を成功させるにはどうしたらよいのでしょうか。
次に挙げる、3つのステップを踏むことが大切になります。
- キャリアプランを考える
- 現職(前職)での経験や実績を洗い出す
- 転職エージェントに相談する
ステップ1:キャリアプランを考える
漠然と英語を使う仕事と考えていても、どんな仕事がよいのかわからなくなってしまいます。
将来、どんな分野でどう活躍したいのかを考えてみましょう。
例えば、
- 英語を専門とした仕事を将来したいのであれば、通訳や翻訳の仕事
- 英語を使って、お客様や取引先企業への対応をしたいのであれば、接客や販売、海外営業やサポートセンターなどの仕事
- 日常的に社内で英語を使って仕事をしたいのであれば、公用語を英語にしている日系企業や外資系企業
ステップ2:今までの経験や実績を洗い出す
未経験者可の求人でも、即戦力になる人材を求めています。
企業側に「即戦力になる人材だ」と感じてもらうためには、応募する仕事でこれまでの経験や実績をどう活かしていくのかを伝える必要があります。
そのためには、応募する仕事で求められていることは何かを把握し、現職(前職)での経験や実績の中で何が活かせるかを洗い出しましょう。
海外経験者の方であれば、海外での経験も併せて洗い出していくと良いでしょう。
経歴の中で足りないものがあれば、転職をする前に必要なものを積極的に現職で身につけましょう。
例えば、英文事務に転職したいと考える営業職の方で、事務処理能力が足りないと感じるのであれば、営業資料の作成を普段の業務に取り入れるなどして磨いていくのもよいでしょう。
ステップ3:転職エージェントに相談する
転職エージェントなどでプロのアドバイスをもらうことで、
- 自分自身の前職の経験や実績が、実際に希望する仕事に活かせるものなのか
- どうアピールすることで、企業からの内定を得ることができるのか
具体的な対策を考えることができます。
また、転職エージェントでは、未経験者も応募可能な求人情報を持っているので、ご自身の希望に沿った求人を紹介してもらえる可能性もあります。
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未経験で英語を使う仕事に転職するには経験が大切
未経験でも英語を使う仕事への転職は可能です。
海外経験者の方で、英語力や外国人とのコミュニケーション能力を活かして、英語を使う仕事に転職したい人は多いでしょう。
しかし、英語力はスキルのひとつです。もちろん英語力が高いことで、仕事の幅が広がったり、スキルアップが可能になったりします。
未経験で英語を使う仕事への転職を成功させるには、現職(前職)での経験や実績の中で身につけたスキルや能力が活かせるとアピールし、企業側に即戦力になる人材だとイメージしてもらうことが大切です。