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「留学カウンセラー」で海外経験を人のために活かそう (現役のカウンセラーに採用のポイントを聞いてみた)

更新日:2018.12.26

 

不採用を助長する「意見」と「主張」の履き間違えに要注意

Q.留学カウンセラーを目指す海外経験者が採用試験で気をつけるべき点は何でしょうか?

 

海外経験者の多くが独自の考え方や価値観を強く持っていると思います。

 

それはとても良いことでもあるのですが「絶対的に正しい」と過度に主張する姿勢はカウンセラーとしてとてもマイナスです。

 

カウンセラーには留学希望者の気持ちを読み取る「協調性」と留学希望者つまりお客様からの要望を実現に向けて考える「柔軟性」がとても大切です。

 

留学相談をした時に否定されたりきつく言われれば自信喪失にもなりますし、その会社で留学したいとは考えませんよね。

 

採用試験での過度な自己主張は「協調性・柔軟性の低さ」をアピールしてしまうので気をつけた方がよいと思います。

 

Q.「意見がある人」と「主張の強い人」の境界線引きが難しいような気もします。第一審査である履歴書でNGな記述例などあれば詳しく教えていただけますか?

 

一般的に履歴書の自己PR欄には志望理由や自己アピールを書くと思います。

この欄には個人の性格や考え方が顕著に出ます。

 

  • 文章全ての主語が「私」
  • 英語力のみのアピールに固執している
  • 退職した会社を悪く言っている

 

このような記述傾向は意見ではなく過度な主張だと感じます。

 

前の会社を辞めて転職することは決して悪いことではありませんし、

英語が話せることを強調してもよいと思います。

 

しかしそれらの点はアピールになる可能性もあれば

伝え方によってはマイナスにもなることもあります。

 

例えばAさんとBさんの2名の転職希望者がいたとします。

 

Aさんの自己PR欄には

 

「学生時代に留学を経験し海外に関わる仕事がしたいと考えていました。留学業界は未経験ですが前職の営業の経験を生かして1人でも多くのお客様の留学の実現に貢献したいと考えています」

 

と書いていたとします。

 

そしてBさんの自己PR欄には

 

「私は昔から英語が得意で留学もしています。しかし自分の英語が生かせる職場がなく、以前の職場も残業が多く日本語の仕事が多くありました。御社であれば私の理想が実現し私の英語力が生かせると思い応募しました」

 

と書いていたとします。

 

Aさんは留学業界が未経験であると自分を客観的に捉えた上で自分のアピールポイントを書いていて仕事にも前向きな姿勢が分かります。

 

一方Bさんは主語が全て自分になっていて英語力のアピールしかありませんし、仕事や職場に対して後ろ向きの印象が残ります。

 

AさんとBさんであれば、Aさんを採用しますよね。

 

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