面接時に転職回数が多い事は問題にならなかったのか?留学経験者の持つ強みとは!?宇野成美さんのストーリー(その3)
今回のインタビュイー:宇野成美さん
1985年生まれ。2016年の秋に大手外資系コンサル会社にエグゼクティブアシスタントとして転職。日本の高校を卒業後に、アメリカ(ヒューストン大学)に留学。ホテル・レストラン経営について学ぶ。都内のPR会社、アメリカの日本大使館、外資系IT企業と3社経験し、現職。
目次
転職活動中の情報収集はどのように行なうのか?
ちなみに、面接に行ったのは転職エージェントから紹介してもらった企業のみでしたか?
はい、1社だけインターネット上に出ている求人にエントリーしたのですが、基本はエージェント経由で紹介していただいた企業にエントリーしました。
転職エージェントの登録は1社だけでしたか?
いえ、私は複数のエージェントに登録していました。
人それぞれやり方はあると思いますが、エージェントによって、「強い業界」や、「付き合いが長い会社がある」など特色もあると思いますので、状況が許すのであれば、何社かの力を借りる方が良いと、私は思います。
やはり、他のエージェントに登録している事は言わない方がよいのでしょうか?
それは大丈夫だと思いますよ。
私のときは、どのエージェントの方とお話ししていても、こちら側が複数登録していることを前提で対応してくれましたし、それが一般的なのかなっていう印象でした。
みなさま、その道のプロの方ですし、色んな視点からアドバイスもらえたりしますので。応援してもらえる人が多いのも心強いと思いますよ。
それだと、こちらもやりやすいですね。
そうなんです!
他のエージェントで進んでる面接の話や、内定が出る時期、返事の期日などの情報を随時共有しながら、自社案件の面接の日程などを調整していくことができたので、それはすごく助かりました。
宇野さんの場合、転職回数が比較的多いように感じるのですが、そこは大丈夫でしたか?
確かに、既に数回転職をしていたので、そこがネックにならないか、という不安はありました。
ただ、エージェントの方に一つアドバイス頂いていたのが「転職理由が明確であることが非常に大事」ということでした。なので、そこをしっかりと言えるように用意していました。
では、対策はバッチリ?
しっかりと伝えるように準備はしていたのですが、実は面接で転職回数が多い事について聞かれる事はなかったんです。
ただ、書類で落ちたところをよくよく思い返してみると、「それが原因だったのかも?」と思ったりはしますが、大切なのは、会社によって求められている人材は違うので、必ずしも自分の不安が全ての会社にとってデメリットになるとは限らないという事だと思います。
宇野さんの留学経験はどのように転職活動に活きたと思いますか?
やはり、留学中や海外経験を通して得られた「適応能力」や「コミュニケーション能力」は、今回の転職活動に活きたと思っています。
2つの能力が、面接に役立ったという事でしょうか?
いえ、人事の方へアピールするのに役立ったというものではなく、今の会社にこの2つの能力が求められていたんです。
適応能力ですと、日々の環境や状況の変化に対応できる能力。
また、コミュニケーション能力ですと、英語が喋れるだけではなく、「違う文化やバックグラウンドを持つ人と円滑にコミュニケーションを取れるかどうか」のようなものです。
環境変化への適応力こそ、留学経験者の強み!迷ったら飛び込む!
4社から内定をもらわれたという事ですが、今の会社を選ばれたポイントは何だったのでしょうか?
「常に自分を成長し続けたい」
そんな私の想いを叶えてくれる会社だったのが最終的な決め手になりました。
例えば、今の会社は「エグゼクティブアシスタントの部隊」があり、その中で経験や能力に応じて、役職があがってく制度になっていて、また、マネージャーが同じチームにいるので、そのポジションを目指すことができます。
何度か職場を変えているのですが、今後はキャリアの専門性を確立することを考えて、「(次の職場は)長期的に身を置けるところがいい」と思っていましたので、社内の中で変化がある事は私にとっては魅力的でした。
研修制度も充実していますし、その人の能力に応じてどんどん仕事を任せてもらえたりして、会社の中で環境が変わり、新しくできることが増えていくので、いつも私の好きな「ゼロからイチ」を感じられる環境なのがうれしいです。
それは素敵ですね! 社内の環境はいかがでしょうか?
今の会社は、自分と同じ海外経験が長い人が多い職場なので、気が楽というか、とても楽しく働けています。
長期留学してた人ですと、「ちょっと変わってる」とか、「日本人らしさが欠けてる」とか思われがちなんですけど、同僚がそういう人たちばかりなので、はばかることなく過ごせるんです。
年齢や先輩、後輩関係なく「自分はこう思っています」と言えるオープンな雰囲気もすごく気に入っています。
入社したての頃に、上司に「自分はこれができます!」と、積極的に見せた方がいいとアドバイスを頂いたのですが、そういうところも外資系企業らしいなと思いますね。
積極性が評価される環境って素敵ですね。仕事内容に関してはいかがですか?
仕事内容については、前職とそこまで内容は大きく変わらないのですが、サポートをするエグゼクティブの人の幅が広がりました。
みなさん、多国籍で様々なバックグラウンドを持っている方がいらっしゃるんです。その方たちのサポートさせていただくので、「以前に比べて世界が広がったな」と感じています。
今後は、エグゼクティブアシスタントとしての経験を積むこと。そして、自分なりに学んだことを後輩たちに伝えられることができるようになりたいです。
改めて、留学経験者の強みはなんだと思われますか?
留学経験者に共通しているものに「新しいものに飛び込んだ経験」というものがあると思います。
それは、つまり、未知の世界に飛び込み、様々なことを乗り越えてきた経験になるので、「変化に耐えれる力」として強みになるように思います。
あくまで私の考えなのですが、転職も新しい環境に飛び込むことになりますので、留学経験者の環境適応力って転職に向いているのではないかと思うんです。
なるほど、確かに留学と転職って似ているかもしれませんね!最後に、読者の方に一言お願いします!
はい、環境の変化という面では、大変だと思いますけど、海外経験している人は、そこの力がすでに鍛えられているので、その強みはすごく活きると思います。
不安な事ももちろん多いと思いますが、少しでも自分にとってプラスになる要素があるなら、うまく行くと信じて、一歩を踏み出してみることが大切だと思います!
<編集部からのお知らせ> 宇野さんをゲストにお迎えして、セミナーを行ないます!
いかがでしたでしょうか、宇野さんの転職ストーリー。最後まで読了いただき、誠にありがとうございました。
最後に編集部よりお知らせです。
今回登場してくださった宇野さんも含め、をお迎えして、
→外資系転職経験者3名が語る、自分らしい仕事を見つける転職法(パネルディスカッション形式)
を行ないます。
「宇野さんにぜひ、もっと話を聞いてみたい!」という方は、ふるってご参加ください。