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キャリアを最大限に活かす仕事内容と自分にぴったり合った職場環境。一大決心の大学院留学と妥協せずにこだわった転職活動でつかんだ充実した日々

更新日:2019.2.18

岩本由香里さん

岩本由香里

2年間のアメリカ交換留学を経験した大学卒業後、大手半導体素子メーカーに新卒入社。日常的に英語を使い、約5年半の新規事業開発・製品マーケティングを経て仕事に楽しさを感じながらも、キャリアチェンジとなる転職を見越してイギリスの英国王立芸術学院へ留学。サービスデザインを専攻し、帰国後に現職のスタートアップスタジオへ転職。サービスデザイナーとして活躍中。

留学経験者専門の転職エージェント『Beyond Border』の転職経験者インタビュー。

 

今回インタビューにご協力してくださったのは、新卒入社した企業からの大学院留学を経て転職後、サービスデザイナーとして活躍している岩本由香里さん(以下、岩本さん)です。

 

岩本さんは「世の中の役に立つ仕事がしたい」という核を持ちながら、大学院で学んだ「サービスデザイン」という珍しい分野と、前職の経験を最大限に活かせる転職に成功しました。

現在のいきいきと充実した日々は、こだわりを大切にし、時間がかかっても妥協しなかった転職活動の賜物のようです。

 

BeyondBorderの読者の中には、

 

「キャリアや留学経験を活かした転職が本当にできるのか」

 

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

 

そんな方にお届けしたいのが今回の岩本さんのストーリーです。岩本さんの経験から、

 

・就職後に大学院留学をした経緯

・転職活動でこだわったこと

・転職後の充実した仕事内容

 

についてご紹介します!

 

2年間の交換留学で身に付けた「サバイバル力」と「多角的な視点」

Q.岩本さん、本日は宜しくお願い致します。

宜しくお願いします!

 

Q.大学2年生のときに交換留学をされたとのことですが、英語に興味を持ったのはいつからですか?

はっきりとはわかりませんが、中学生のときの英語の授業が楽しかったのは覚えています。先生がギター演奏をしてくれて、みんなで英語の歌を歌ったりして。

自然と海外に興味を持つようになって、大学も、交換留学を必須としているので上智に入りました。

 

Q.交換留学をしたときに最も印象に残っていることは何ですか?

勉強する環境が日本とは全然違ったことが印象に残っています。周りの学生達も熱心で、テスト前はみんなで必死になって勉強したり、日頃の授業もプレゼンテーションなどがあったりして面白かったです。日本の詰め込み式とは違うなと思いました。

 

Q.そんな環境の中で、ご自身が特に成長したなと思うのはどんなところでしょうか?

サバイバル力ですかね。文化や習慣が全く異なる環境で生活することで、適応するための柔軟性も身についたかなと。

アメリカ人だけでなく、中東やアフリカなど様々な人たちの中で過ごすことで、多角的な視点も持てるようになったと思います。

 

テクノロジーで「世の中の役に立つこと」をするために入社した前職

Q.新卒ではどのようなことを考えて就職活動をされていたんですか?

もともとは国連に入りたいと考えていたんです。そのためには、民間企業での3年以上の経験と海外の修士学がお勧めと聞いていたので、そのつもりで就職活動をしていました。

数年働くつもりとは言っても、業種として「世の中の役に立つことがしたい」という思いを大事にしていて。テクノロジーでできることって色々あるなと考えていたときに前職の会社と出会い、話を聞いて、そういう視点もあるのかと興味を持ちました。

 

Q.入社の決め手はどんなところだったのでしょうか?

社風と言いますか、会った社員の方の印象もしっくりきましたし、グローバル企業だったので、海外出張が多く、上司がアメリカ人ということもある、というような環境が自分に合っていそうだと思ったことですね。

 

Q.そして入社して、実際にどのような仕事をされていたんですか?

前職には5年半勤めていましたが、基本は新規事業開発を行っていました。例えば、もっとITを教育場面で使ってもらえるように行政系団体を相手に提案をしたり、若い人に関心を持ってもらうためにファッションに絡めて施策を行ったり、といったことを企画して、パートナーさんを集めて遂行する、という仕事ですね。

後半は製品マーケティングを担当して、アジアにいるPCメーカーさんの声を拾い上げて、アメリカ本社と連携して改善していく、といったことをしていました。

いずれも、決まったことをこなすと言うよりも、アイデアを出して実践していく、という仕事だったので、とても楽しかったです。

 

キャリアチェンジの転職を見越して大学院留学を決意!

Q.そんな日々のなかで退職をして大学院留学とは、思い切りましたね。

仕事を通じて出会った社会起業家の方々に感銘を受けてしまって。その方々は仕事を自らのミッションとしてやっているので、情熱が全然違うんですよね。

私も大きな組織ではなく、ゆくゆくは自分で社会のためになる事業やムーヴメントを興したいと考えるようになったんです。社会を変えるために「自分だからこそやるべきことがあるはず」だと。その自分の強みと社会の課題とが合致するものは何なのか、それを見極めて、持続的なビジネスとして実践するスキルを身に付けたいと思いました。

 

Q.退職するタイミングはどのように決めたのですか?

30歳を越えるとキャリアチェンジの転職が難しくなると聞いていたのもあって、元々したいと思っていた海外大学院留学を決意しました。

 

Q.行きたい大学院は決まっていたんですか?

大学院の選び方は本当に偶然の重なりです。英語圏で、アメリカには交換留学で行ったからヨーロッパで、アートスクールのお勧めを友人に聞いたらイギリスで。候補の3校を実際に見に行って、一番フィーリングが合ったところに決めました。少数制だったのでアットホームで、社会を良くしていこうという風土がありましたね。

 

Q.では、思い切って留学した大学院で学んだことについて、教えてください。

専攻はサービスデザインというもので、必要性のあるものかつデザインのアプローチを使って、現状のサービスの課題やユーザーのニーズを発掘し、より良いビジネスやサービスを設計するという学問です。あるのが珍しいだけでなく、結構エッジィではありつつ、社会に問いかけていく構造があるので、自分の思考にも合うかなと思って専攻しました。

前職で働く中で、テクノロジーやデザインの持つ可能性は実感していましたが、大学院留学は、私にとって根本的な大きなシフトになったと思います。

 

キャリアとカルチャーにとことんこだわった転職活動

Q.転職活動は在学中から始めていましたか?

実は在学中には全くしていません。卒業してからビザが切れるまでフリーランスで少し活動して、帰国後もしばらく好きなように過ごしてからようやく、友人から話を聞いたり、デザイン系イベントに参加したり、ポートフォリオサイトに投稿したりして始めていったという感じです。

 

Q.転職活動の際に、仕事を選ぶ上でどんなことを重視されていましたか?

これまでのテクノロジー分野でのキャリアと、大学院で学んだサービスデザインの、シナジー効果を活かせる仕事ができることに一番こだわりましたね。業界としては、主にデザインコンサルトを見ていました。

あとは、自分らしく先進的に、フレキシブルに働けるカルチャーかどうかを重視していました。

 

Q.しっかりと軸を持たれていたんですね。転職活動で苦労したことはありますか?

あります。サービスデザインは、日本ではまだ市場も職場も発展途上なので、選択肢がとても限られてしまっていて。デザインとビジネスの両方ができるところを探すのは、かなり大変でした。

また、理想の働き方や職場のカルチャーも、合いそうなところは日本企業だけでなく外資系企業でもなかなか見つかりませんでしたね。

仕事内容も働き方も妥協したくなかったので、ぴったりの職場に出会うまで時間がかかってしまいました。

 

Q.そんな転職活動の際に不安だったことは?

逆カルチャーショックを受けないかが不安でした。日本独自のビジネス慣習に、また戻れるかなと。例えば、長時間労働だったり、会議が長かったり。ビジネス面でも、日本企業は決断スピードが海外と比べて圧倒的に遅いですよね。

今では、日本企業がもっとスピーディーに新しい事をできるようにお手伝いできたらなと思います。

 

Q.なるほど。では、留学経験は転職活動に活きたと思いますか?

そうですね。サービスデザインの本場であるヨーロッパでの経験があって、かつバイリンガルという人材は日本に少ないので探していると、よく人事の方に言われたので、活きていたと思います。

 

自分にぴったり合った仕事と職場環境で充実した日々

Q.現在の仕事について、どのように感じていますか?

今までのビジネス・テクノロジー・デザインの掛け合わせ、という自分のユニークなキャリアが最大限に活かせているので、とても充実しています。

職場は、広告代理店から生まれたスタートアップスタジオという、デザインシンキングとスタートアップシンキングを掛け合わせて、新しいプロダクトやサービス・事業を世の中に送り出すのがミッションという、日本では珍しい組織です。

私はサービスデザイナーとして、アメリカに長期滞在してスマートホームのプロジェクトを推進したり、日本で自分の好きなテーマのプロジェクトに複数関わったりしています。

前職のような大企業では、ネームブランドや大規模プロジェクトが出来るという点が良かったけれど、今は40人ほどの小さく新しい組織で、手をあげればやらせてくれる柔軟性があります。カルチャーも、様々なバックグラウンドの人がいるため新鮮で刺激的で、自分にすごく合っているなと感じています。

 

Q.大手コンサル企業との違いはどんなところでしょうか?

よく言われるのは、新規事業開発は本当に不確定要素が多いので、どんなアイデアもやってみないとわからないというなかで、我々が責任を持ってやる、というのは小さい組織だからこそできることだと。

ダイバーシティで、コンサル出身もいればデザイナーやエンジニアもいて、色んなアイデアを出し合い、形にする力がとても強いと思います。

 

Q.例えばどのようなときに、前職の経験が活きていると思いますか?

テクノロジー系メーカーのクライアントさんとお仕事をするときに、先方がどんな流れで仕事をしているかとか、どんな問題を抱えているかといったことが分かったうえで進められるときですね。

また、どんなテクノロジーがあるかを知っていると、それをどう活かせるか、というところに飛躍して考えられるのも、経験が利いている部分だと思います。

 

Q.仕事をしていて最も楽しいと思うことは何ですか?

一番は、自分にしか出せないテクノロジーを出せたとき。具体的には、サービスデザインという日本ではあまり知られていないものを社内でプロセスとして使ったり、クライアントさんと一緒に実践したりすることで実感しています。

ユーザーさんの問題を、リサーチによってインサイトとして掘り起こして、それがクライアントさんの気づきになったり、新規事業開発で、新しい視点の提案ができたりというのは、自分だからこそだと思います。

 

Q.岩本さんの今後の人生の目標を聞かせてください。

いつできるかはわかりませんが、将来的には、エコビレッジみたいなものを作りたいです。

実は大学院留学をしたときにベジタリアンになったのですが、そういった生き方とか環境のサステナビリティをもっと大切にするべきだと思って。興味はあってもなかなか実践するのは難しかったりしますよね。自分の日常生活でも実感するので、そういうライフスタイルをもっと広げられるようなコミュニティ活動をいつかしたいなと思います。

 

Q.最後に、転職を考えている留学経験者にアドバイスをお願いします!

せっかく留学したのだから、仕事内容も環境も自分にぴったりと思える職場に出会えるまで妥協せず、自分を信じて突き進んで欲しいです。

転職の方法も、転職エージェンシーに登録するだけでなく、知人や気になる企業に直接コンタクトをして会いに行ったり、積極的に動くことをおすすめします。

デザイン関係なので、私は自分のポートフォリオサイトを作ったりしていたのが総合的に実になりました。LinkedInのプロフィールを充実させたり、いろんな方法を試してみると良いと思います。