未経験からIT業界の転職【成功させる方法】
AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)など、仕事にも生活にも必要不可欠なIT。IT業界に転職して、提供する側になりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
未経験者でもIT業界に転職できるのか、エンジニア未経験からIT業界に転職するにはどうしたらよいのか悩んでいる方も少なくないでしょう。
今回は、未経験でIT業界への転職を成功させる方法を
- IT業界について知る
- 未経験者が転職しやすい職種を知る
- IT業界に向いている人の特徴を知る
- 書類・面接対策をする
4つのステップにまとめて説明します。
ステップ1:IT業界について知る
最初のステップは、IT業界について知ることです。IT業界とひとことで言っても、その分野はさまざまです。大きな4つの分野について理解し、どの分野で仕事がしたいのか具体的に考えることが大切です。
1、ソフトウェア業界
ソフトウェア業界は、パソコンやスマートフォンのOSやアプリケーションソフト、パソコンやスマートフォンを制御するファームウェアなどを製作している業界です。
2、ハードウェア業界
ハードウェア業界は、パソコン本体や周辺機器、スマートフォンやタブレットなどを製作している業界です。IoTにより、ハードウェアでもソフトウェア開発に重点を置いているところが増えています。
※IoTとは、モノのインターネットのことで、生活や仕事の便利さや効率を追求し、インターネットに家電や家、車などを繋げた製品を生み出しています。
3、情報処理サービス業界
情報処理サービス業界は、企業が必要としている情報システムの導入に関する全てのサービスを提供しています。企業よっては、サービス提供だけに留まらず、情報処理によって課題や問題を解決するためのコンサルティングを手掛けているところもあります。
4、Web・インターネット業界
Web・インターネット業界は、企業のWebサイト作成やインターネット広告の展開を行っている会社と、個人向けのポータルサイト、ショッピングサイト、SNSなどを展開している会社があります。
ステップ2:未経験者が転職しやすい職種を知る
2つ目のステップは、未経験者が転職しやすい職種を知ることです。
IT業界の職種を大きく分けると
- エンジニア
- マネジメント
- カウンセラー
- セールス・マーケティング
という4つの仕事が挙げられます。
未経験者が転職しやすい職種を知り、どの職種で働きたいのかを具体的に考えることが大切です。
1、営業
営業は、自社製品やサービスを販売することが仕事になります。IT営業の本質は、単に製品やサービスを販売することではなく、「ITによって顧客の課題や問題を解決すること」にあるため、販売後も顧客の課題や問題解決のサポートをしていきます。
2、プログラマー
プログラマーは、システムの設計書に基づいて、システムが正常に作動するようプログラムを組むことが仕事です。決められた納期までに、間違いなくシステムが作動するよう、プログラミングをしていきます。
3、システムエンジニア
システムエンジニアは、企業によって仕事内容に違いはありますが、顧客の要望をもとに、予算・人員・進捗を管理しながら、システムの設計・開発を行うことが仕事です。顧客の要望に合ったシステムの提案を行うことも仕事です。
ステップ3:IT業界に向いている人の特徴を知る
3つ目のステップは、IT業界に向いている人の特徴を知ることです。IT業界への転職後に、自分には向いていなかったと失敗に感じないよう、自分に重ね合わせてみることが大切です。
1、柔軟な対応
IT業界に向いている人の1つ目の特徴は、柔軟な対応ができる人です。
IT業界では、プロジェクトの途中で仕様変更されることがあり、特にエンジニアやプログラマーはその対応を柔軟に行う必要があります。また、IT業界では日々新しい技術やサービスが生まれますので、どんな職種であっても、その変化に柔軟に対応し、顧客の要望に応える必要があります。
2、粘り強さ・根気強さ
IT業界に向いている人の2つ目の特徴は、粘り強さや根気強さを持っている人です。
特にエンジニアやプログラマーは、システムを問題なくスムーズに作動させるために何度も繰り返し確認することが常に求められます。また、営業は、顧客の問題や課題などを把握するために何度も話を聴く場面や、顧客に提案を納得していただくためにプレゼンを重ねる場面が多くあります。
3、高いコミュニケーション能力
IT業界に向いている人の3つ目の特徴は、高いコミュニケーション能力があることです。
プログラマーはパソコンに向かってプログラムを組む仕事がメインなのでは?と考える方もいるでしょう。しかし、システム開発はチームで行いますので、コミュニケーション能力は必須です。システムエンジニアは、顧客の要望を把握することやプロジェクトを管理する上でコミュニケーション能力が必要になります。また、営業は、顧客の課題や問題などを把握などで、高いコミュニケーション能力が必要になります。
4、常に勉強ができる
IT業界に向いている人の4つ目の特徴は、常に勉強ができる人です。
前述の通り、IT業界では日々新しい技術やサービスが生まれますので、どの職種でも常にアンテナを張って、勉強をしていくことが必要になります。
ステップ4:書類、面接対策を行う
未経験でIT業界への転職を成功させるには、書類や面接の対策が重要です。
事前準備のポイント
書類や面接の対策をするために、重要なのは事前準備です。
【事前準備のポイント1:企業研究】
企業研究がしっかりできていないと、志望動機やキャリアプランが立てられません。また、企業理解ができていないと、面接官に「志望度が低い」というイメージを持たれます。
求人情報だけでなく、「企業ホームページ、IR情報、プレスリリースなどをしっかり読む」「労働形態や労働条件を調べる」「業界のニュースに目を向ける」ことが重要です。
【事前準備のポイント2:自己分析】
自己分析をすることで、自己PRやキャリアプランを作ることができます。未経験ですので、これまでの経験からIT業界に転職して活かせるものを見つけることが大切です。前職の経験や海外経験など、しっかりと棚卸をしましょう。
【事前準備のポイント3:プログラミング知識】
IT外資系企業でも、研修制度がしっかりしている日系企業でも、即戦力を求めています。
未経験というのは、業務実績がないということです。転職前に独学やスクールなどで、プログラミングの基礎知識を身につけることをおすすめします。プログラミングの勉強をしたというアピールは、面接官に「向上心のある人材」という印象を与えることもできます。
【事前準備のポイント4:資格取得】
「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」などを取得することで、面接官にIT全般の基礎知識があるとアピールすることができます。
資格自体が転職で有利になることはありませんが、プログラミング知識同様、「向上心のある人材」という印象を与えられます。
自己PRのポイント
自己PRを作る際には、自己分析を基に進めていきます。必須ポイントは、つぎの3点になります。
- アピールするものをどう応募ポジションで活かすのか
- アピールの根拠をこれまでの経験や実績などの具体例で示せているか
- 論理的な構成になっているか
論理的に具体的に説明すること、入社後にどう活かすのか明確にに示すことで、面接官に「募集ポジションで即戦力になる人材だ」というイメージを与えることができます。
志望動機のポイント
志望動機を作る際には、企業分析を基に進めていきます。必須ポイントはつぎの5点になります。
- なぜIT業界に転職するのか
- なぜこの企業なのか
- 同業他社と比べて、どこが魅力なのか
- 入社後、具体的に何をしたいのか
- 5年後10年後どんな立場でどう働いていたいのか
応募する企業でなければならない理由、入社後のキャリアプランが明確であることが大切です。また、キャリアプランに自己PRをどう活かすのかも併せて考えておくことで、一貫性のあるアピールになります。
面接対策のポイント
面接対策を行う際に意識したいポイントを挙げてみます。
- 論理的に話せているか
- 具体性はあるか
- 簡潔な回答か
- 一貫性はあるか
- 話すスピードや声の大きさは適切か
- 表情や身振りはどうか
面接練習を繰り返し、これらのポイントについて確認することが必要です。
個人で練習する際には、鏡の前で行う、スマートフォンなどでビデオ撮影や録画をすることで客観的に確認することができます。また、家族や友人に協力してもらうことで、第三者からのアドバイスをもらうことができます。家族や友人に協力してもらう際には、志望動機を必ず聞いてもらいましょう。聞き手に企業や仕事内容を理解してもらうことができえれば、志望動機がしっかりできているといえます。
転職エージェントなどのプロのアドバイスをもらうこともおすすめです。面接だけでなく、IT業界や企業についての情報を教えてもらえる可能性もあります。
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まとめ
IT業界では、エンジニアやプログラミング未経験者可の求人がたくさんあり、IT業界への転職は可能です。しかし、転職後に失敗したと感じている人も少なくありません。未経験でIT業界への転職を成功させる方法は、しっかりとステップを踏んだ事前準備です。業界・職種・企業について知り、これまで経験や実績を棚卸して、未経験でのIT業界への転職を成功させましょう。