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留学経験者が帰国後の就職で失敗しないために知っておきたい3つのポイント

更新日:2019.5.8

「留学したいけど就活の遅れや面接での印象など、キャリアに与える影響が不安」

「帰国後、日本でうまく就活ができるかどうかが心配」

近年留学制度を積極的に導入する大学が増加傾向にあり、費用面でも機会面でも「留学」は以前よりも身近な存在になりました。個人が学歴やキャリアに留学という選択肢を比較的気軽に加えることができる時代がやってきたのです。

しかし留学が長期になればなるほど帰国後の就活を考えて一歩を踏み出せない人や海外に留学していて帰国日が近づくにつれて就活の焦りを感じている人も多いはず。

今回は帰国後の就職を失敗させないために抑えておきたい3つの重要なポイントをご紹介したいと思います。このたった3点だけを気をつけておけば就活での大きな失敗は必ず防げます。留学に悩んでいる人もぜひ参考にしてくださいね。

さて、読者の皆さんに質問です。

あなたの留学の「目的」は何ですか?

「えっ、目的?とりあえず海外経験を積みたいから?」

「うーん、英語が喋ってみたかったから」

「漠然と海外文化を体験してみたかったから」

就活の面接で、企業の担当者に同じ質問を聞かれたとします。上記のような答えでは合格は難しいでしょう。異文化体験や異文化コミュニケーションが目的の留学が悪いといっているわけではありません。それらの経験は留学の醍醐味の部分です。しかし「就活」でこのように留学経験をアピールしてしまうと、アピールポイントになるはずの留学が不利に働いてしまう可能性があるのです…。

留学をアピールするなら「論理的」に

希望と夢だけで留学に行ってもいいんです。むしろ論理的に難しく考えず現地に行ってしまうフットワークの軽さが「留学成功」の秘訣です。しかし就活で留学経験をアピールする時はとことん「論理的」にいきましょう。

例えばAさんとBさん2人の志望者がいたとします。彼らの留学目的を聞いた時あなたはどちらを採用したいと思いますか?

Aさん:「私は小さい頃から海外が好きだったので大学でアメリカへ留学しました。現地の文化に触れながら英語も向上し優しいホストファミリーにも恵まれとても楽しい日々を送れました。また仕事で海外に行きたいと思っています」

Bさん:「私は昔からロボットが好きな子どもでした。最先端のアプリ開発の技術を間近で見てみたいと思い、AI技術の研究が盛んなアメリカへ留学しました。現地の仲間たちとのコミュニティは私の将来的な戦力になるはずです」

どうでしょうか?大半の人が「Bさんを採用したい」と感じるはずです。

実践のコツ: 「5W1H」で自分の魅力を伝えよう

留学を就活でアピールするなら「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」をベースに話や文章を組み立てていきましょう。特に「何がきっかけで、何を目的に、どんなことを学んだのか、そして何を得たのか」この4つは特に伝えたいポイントです。

就活の成功は「時期×期間」にかかっている

これから留学を考える皆さんは必ず留学の時期と期間を見極めておきましょう。大学の制度を活用するのであれば、あらかじめ時期が決まっているので事前に問い合わせをして知ることができます。大学外の留学会社を利用する場合は大学に休学を申し込む期間、復学から卒業までの必要な日数を計算します。

大学内でも大学外でも取得している単位と帰国後に取らなければいけない単位をしっかりと確認しておくことが帰国後の就活を成功させる前提になります。

実践のコツ①: 卒業のデットラインを早めに越えておこう

留学経験者の就活の失敗例で多いのは帰国後の単位習得が予想以上に多く就活と卒業が両立できないケース。せっかく就活を成功させてもそもそも大学が卒業できなければ意味がありません。自分の想定以上に余裕を持って時期と期間を考えるようにしましょう。

実践のコツ②: 現地でできることは必ず先にやっておく

すでに海外へ留学している人は帰国から就活、卒業までのスケジュールを綿密に立てましょう。周りよりも遅れて日本で就活を始めるような場合は遅れた分を必ず取り戻す対策を考えておきます。

例えば希望企業の支社が留学先にあるならアポイントメントを取ってインターン制度や優遇してもらえる事前説明会やイベントを聞いてみたり、実際に現地の社員に会って会話を重ねて簡単な推薦書を書いてもらうのも裏技の1つです。

ビジネスライクに考えよう「やりたいこと」と「できること」のバランス

留学経験者が日本の就活で挫折する最大の原因は「日本と海外のギャップ」やっと海外の自由な文化に慣れたのに帰国後の日本社会に馴染めず希望企業が見つからないままフリーターになってしまう人も多いのです。

フリーターでもいいんです。自分が幸せであれば!しかしこの記事では新卒で就活をうまく成功させることに重点を置きます。

上記の悩みはなぜ起きてしまうかというと就活先の企業で「やりたいこと」と「できること」が明確に区別できていないからです。やりたいことが「海外支社勤務」、できることが「日常会話程度の英語」だとします。この2つは両立できるでしょうか。実際に考えてみると、ビジネス英語も喋れないスタッフをいきなり海外支社に配属する会社は少し心配になりませんか?

「海外で働きたいし日本にこれ以上いたくない!とにかく海外に早く戻りたい」という希望の人もいますよね。それなら自分のできることとやりたいことのバランスを取りましょう。

英語が高スキルではなくても海外支社に初年度から配属してもらえるベンチャー企業や外資系企業もあります。しかしその分賃金が低かったり手当が少ない、先行きに不安がある会社も多いのです。

就活で何を重要視するのかを基準に希望企業を絞っていきましょう。自分の希望も叶って賃金も高く手当も厚い。そんな企業はめったに出会えないもの。海外で転職が盛んなようにまずは第1ステップとして就活を捉えます。将来の自分のキャリアアップに繋がる重要な駒を冷静に見極めていきましょう。

実践のコツ①: キャリアを築いていくなら積極的にスキルアップできる職場を選ぼう

初めて入社する会社だからこそ賃金も高く手当も厚い企業がいいですよね。しかしそういった企業によくありがちなケースが何年勤めても全く仕事内容が変わらないこと。つまりキャリアアップしにくい安定した環境が多いのです。

将来的に海外への転職や移住を考えているならスキルアップは不可欠。また国内での転職を考えていたとしても経験の幅広さや知識はとても重要です。最初はとにかく自分が成長できるような職場や会社を選んでみましょう。

実践のコツ②:  海外支社を持つ日系企業を狙ってみる

とりあえず一旦日本で安定して働きたいという希望があるなら海外支社を持つ日系企業がおすすめ。暮らしや勉強は海外文化が合っていたけど、働くなら慣れ親しんだ日本の企業で働きたいという人も多いはず。海外支社がある企業なら将来的に転勤や出張も見込むことができます。

まとめ

留学は就職で大きな武器となります。そしてその留学に目的を持って自分を成長させることができたなら留学経験はあなたの一生モノのスキルになります。

今回の記事でご紹介した3つのポイントを簡単に振り返ってみましょう。

  1. 留学に目的を持つ(無いまま渡航したなら後付けでも目的を説明できるように!)
  2. 就活成功の土台づくりは「期間と時期」の熟考
  3. 自分の「やりたい×できる」のバランスが実現できる会社で絞る

初めての就職活動だからこそ不安も心配もありますよね。日本はまだまだ終身雇用が主要ですが海外らしく捉えるなら「嫌だったら転職すればいいんです」。そう、最初の会社に失敗したとしても、キャリアアップの1つの駒にしてしまいましょう。

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