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未経験で貿易事務は難しい?転職を成功させる方法を解説

更新日:2022.5.10

英語を使った仕事がしたい、自分の英語力を活かしたいと考える方の中には貿易事務のお仕事を考える方も多いのではないでしょうか。

ただ、新卒で入った会社では総合職で、業界も貿易や輸出入とはあまり関係のないお仕事の場合、未経験でも貿易事務の仕事が務まるのか不安の方も多いでしょう。

そこで今回は、貿易事務は未経験でも就職できるのか。転職は可能なのか。

また、どのような活動をすれば転職が成功しやすくなるのかについて解説していきます。

貿易事務の仕事とは

まず、貿易事務とは当然ながら貿易に関係する事務手続きをするお仕事のことを指します。

海外との取引が主なため語学力が求められるケースが多く、所属する企業としては運送会社をはじめ、商社・メーカーなども該当します。

輸出を担当する場合も輸入を担当する場合もあるため、様々な場面に対応する能力が求められます。

業務内容として、輸出業務では

  • 輸出通関書類の作成
  • 輸出通関の手配
  • 運送便の手配
  • L/C(Letter of credit荷為替手形信用状)の決済

などが主な業務になり、

輸入業務では、

  • 輸入通関の手配
  • 納入管理
  • 関税納付・消費税納付
  • L/C発行

などが主な業務内容となります。

これらの業務内容に必要なスキルとして挙げられるものは、

  • 語学力
  • 事務処理能力
  • コミュニケーション能力 

があります。

語学力やコミュニケーション能力を活かして輸出入通関の手配を行う、事務処理能力を活かして関連書類の作成や納入管理の手続きをスムーズに行う必要があります。

貿易事務に必要なスキルや持っていると便利な資格

では、具体的にどのようなスキルが貿易事務の仕事に求められているのでしょうか。

英語力

まず挙げられるスキルとして、「英語力」があります。
具体的には、書類作成で使用する「読み書き」の能力、電話の応対で使用する「英会話」能力などが挙げられます。

ただ、必ずしもとても高いレベルの英語力が求められるわけではありません。
TOEICのスコアですと最低600点以上、650点以上が平均的に求人票に記載されるレベル、700点以上持っていると望ましい程度です。

文章作成能力や語彙力が高い人はもちろん有利ですが、英語が母国語では無い外国の会社や人たちと文章(メール)でやり取りする場合も多く、義務教育レベルの英語でシンプルかつ明瞭な文章の方がミスも起こりにくく好まれる傾向があります。

専門用語は多く義務教育レベルの英語力では覚えない単語もたくさんありますが、これはTOEIC800点以上持っている人でも知らないような単語もあり、採用企業側も働きながら覚えてもらえれば十分と考えています。

ただ、仕事に慣れてくれば1人で担当を任されることもあり、そのようなステージになれば緊急対応なので英会話も必要になりますのでスピーキング力もある程度ある事が望ましいでしょう。

日商ビジネス英語検定

また、「日商ビジネス英語検定」も貿易事務の業務に役立つ資格の一つになります。

TOEICと似たような分類ですが、TOEICよりもより具体的な実務英語を学びたい・活かしたいと思っている方にはおすすめの資格になっています。

パソコン関連のスキル

また、事務作業がメインとなるためパソコン関連のスキルは求められます。

会社の方針にもよりますがWordやExcelなどは事務手続きなどでも使用するケースが多いため、Wordであれば資料作成の技術、Excelであればある程度の関数を知っておく必要があります。

そういったパソコン関連のスキルを客観的に証明できる資格に「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」があります。
貿易事務の募集要項に「パソコンスキルを持っている方」とあったとき、具体的に提示できる資格の一つとなっています。

貿易実務検定

さらに、貿易事務特有の具体的な資格として、「貿易実務検定」というものが存在します。

貿易実務検定はC級、B級、A級とあり一番A級の難易度が高くなっています。

B級からは貿易マーケティングという具体的かつ専門的な科目が組み入ってくるため、未経験者から貿易事務への転職を考えている場合はまずC級の受験をお勧めします。

貿易実務検定の勉強を進めた時に貿易事務とはどのような業務なのか改めて知ることもできるため、貿易事務への就職を考えている場合は受験することをお勧めします。

 

未経験でも貿易事務への転職は可能なのか

結論から言うと、未経験であっても一般職から貿易事務への転職は可能です。

ただ、人気なお仕事なのでTOEICを受験してみたり、日商ビジネス英語検定を勉強する、貿易実務検定の勉強するなど貿易事務の仕事への意欲をアピールできるように準備すると良いでしょう。

ある程度の語学力としっかりとしたコミュニケーション能力と高い事務処理能力を持ち、貿易事務の仕事に早く適応できる人材であると企業にアピールできれば未経験であっても貿易事務への転職は十分可能だといえます。

 

ただ、昨今、貿易事務の正社員募集は減少傾向にあり、派遣社員やパートでの募集が増加してきています。

未経験の方で貿易事務の正社員雇用を希望されている方は、一度、派遣やパートで貿易事務のお仕事を経験し、経験をつけてから別の正社員雇用の貿易事務の仕事に転職するステップも、少し遠回りと思われるかもしれませんが、検討しても良いかもしれません。

 

貿易事務へ転職する難易度

転職の難易度は、求人案件によって異なるます。

経験者のみを募集している場合、「未経験可」として募集をかけている場合、「未経験者歓迎」としている場合で難易度が異なることは明白です。

「未経験可」の案件で内定を勝ち取るには、貿易事務に求められるスキル、専門性・語学力・異文化理解力などを鍛え、正しくアピールすることです。

企業の募集要項や雇用形態に応じて転職できる難易度は大きく変化します。

人気の高い貿易事務へ転職するには、募集要項をしっかりと見て、自分のこれまでの経験が活かせる内容か、その経験をどの様にアピールするかが大切になります。

未経験でも応募できる貿易事務の求人を見つけるには、転職エージェントを利用すると良いでしょう。
転職エージェントは転職サイトなどには載っていない非公開求人を保有しており、より多くの貿易事務の仕事を紹介してもらえる可能性があります。

また、転職エージェントは企業との関係を非常に大事にしています。
未経験者(ポテンシャル)採用の求人では特に、そのポジションに対する求職者の意欲や、これまでの活かせる経験、人柄など書類ではアピールしきれない部分を企業に伝えてくれます。

 

未経験で貿易事務への転職を成功させるには?

未経験でも貿易事務へ転職を成功させる重要な要因の一つはやはり「資格を持っていること」でしょう。

未経験者の場合、企業側はどのような人材なのか判断しにくいため、貿易事務に関する資格を持っていることが最低限の知識と仕事に対する意欲のアピールになります。

特に貿易実務検定はその名の通り貿易に関する知識や用語を学んでいることを証明できるため、未経験の場合でもある程度戦力として期待できると考えてもらえます。

 

まとめ

未経験の場合、貿易事務の正社員への転職は簡単ではありません。

しかし、未経験であっても英語力や事務能力、資格をアピールすることが貿易事務への転職を成功させる方法になるでしょう。

また、正社員ではなく派遣社員やパートで経験し、正社員登用を狙っていくという方法もあります。

初めて転職をする方や、業界未経験の方には自分にあった求人の探し方から、通過率の高い書類作成、失敗しない面接対策など不安ことが沢山あると思います。

その様な時は転職エージェントの(キャリア)カウンセラーに相談してみましょう。

求人案件の詳細や、求人企業の特徴などを細かく教えてくれます。
また面接などのアドバイスや、書類の書き方などを教えてくれるため、スムーズに転職活動を進めることができるでしょう。

自分にあった転職エージェントを選ぶコツは、その業界(今回の場合は貿易事務)に詳しいエージェントか、ご自身のバックグラウンド(経験)を十分に理解してくれるところか見極める事です。

また、エージェントは良くても、担当者と相性が良くなければ幸せな転職はつかみにくいでしょう。
担当者とあわない場合は、遠慮せずに担当の変更を申し出ましょう。
転職はあなたの人生を大きく左右するイベントですが、担当者の人生は変わりませんから。

海外経験(留学や就業)を持った方を専門に転職のサポートをしているThe Beyond Borderでは、プロの転職カウンセラーによるカウンセリングを無料で行っています。

未経験者も含めて貿易事務のお仕事を希望される方のサポートもたくさん経験しておりますので、面接のポイント、応募書類の添削だけでもお気軽にご相談ください。

詳しくは、こちらをご覧ください。

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