保険営業への転職を失敗しないために!失敗事例と対策方法
保険営業というと、「高収入」「スキルアップができる」というイメージがある半面、「ノルマがきつい」「離職率が高い」というイメージがあるのではないでしょうか。
保険営業への転職を考えている方の中には、インターネット上などで、保険営業への転職に失敗したという話を聞いて不安に感じている方もいるのでしょう。
実際に保険営業に転職したものの失敗だったと嘆くA子さんいわく、
- ノルマがすべて(ノルマ達成できないと基本給カット)
- 土日出勤、残業(手当なし)が続きプライベートの時間が取れない
- 身内、友人にまで営業しないといけない
- インセンティブ頼みで仕事内容が厳しいのに給与が低い
といった実情です。
このように保険営業への転職を失敗しないためには、まず、保険営業とはどういうものなのかをしっかり理解することが大切です。そして保険営業への転職を失敗しないために、まずは保険営業への転職で知っておくべきことを理解しましょう。
目次
保険営業について理解しよう
最初に保険営業とはどういうものなのかを理解することが大切です。具体的に見ていきましょう。
保険の種類
保険には大きく分けると、「生命保険」と「損害保険」の2種類があります。どちらの保険を扱っていきたいのかを考えましょう。
【生命保険】
生命保険は、人に関わる保険で、死亡時だけでなく「病気・ケガなどに備える医療保険」「老後の生活のための年金保険や養老保険」「子供のための学資保険」などがあります。
【損害保険】
損害保険は、物に関わる保険で、「自動車保険」「火災保険」「地震保険」などがあります。
【営業の種類】
保険営業には大きく分けて3つの営業の種類があります。
【個人営業(リテール営業)】
個人営業(リテール営業)は、個人や中小企業のお客様に対して、保険の加入提案や保険の見直し、保険金支払い手続きなどを行います。
個々のお客様の希望や不安などをヒアリングし、お客様に合った保険商品の提案をするだけでなく、お客様の生活変化にも対応したアフターフォローも必要で、1度加入いただいたお客様とは長いお付き合いをすることもあります。
【法人営業】
法人営業は、大企業や官公庁に対して、団体保険や団体年金などの加入提案や保険の見直し、保険金支払い手続きなどを行います。
生命保険の営業は、福利厚生の提案や販売支援なども行い、損害保険の営業は、物流に対する保険や災害などによる休業に対する保険販売など、企業のリスクマネジメントも行っていく仕事で、企業の経営に関わることも少なくありません。
企業によっては、企業で働く従業員に対して保険商品を販売する仕事を法人営業と読んでいるところもあります。
【代理店営業】
代理店営業は、保険を販売する代理店に対して、保険商品を紹介したりサポートしたりする仕事です。代理店からの問い合わせの対応はもちろん、勉強会などを開催することもあります。
外資系保険会社と日系保険会社の違い
外資系保険会社と日系保険会社の仕事内容に違いはあるのでしょうか。
外資系保険会社も日系保険会社も、お客様の希望や不安、ライフプランなどをヒアリングし、個人に合った保険商品を販売するという点は共通しています。日系保険会社の営業では、豊富なパッケージ商品やその組み合わせから提案していき、外資系保険会社の営業では、コンサルティング営業といい、パッケージ商品ではなく、必要な保険を提案していきます。
日系保険会社の営業職は、保険の解約をされると営業成績に影響が出るため、契約後の保険の見直しなどアフターフォローにも力を入れますが、外資系保険会社の営業は、保険の解約では営業成績に影響が出ないため、契約していただくことが重要になります。
お客様と長くお付き合いをしていきたいのであれば、日系保険会社がよいでしょう。
保険営業の年収は?
保険営業の平均年収は400~500万と言われていますが、保険営業の給与はインセンティブによって大きく変わります。
企業によって、「基本給+インセンティブ」「完全インセンティブ制」というところがあります。前者でも基本給が低く設定されていることや、数年経つと完全インセンティブ制になることもあります。
インセンティブによって収入が変わるということは、成果を出すことで収入に繋がり、高収入を得ることもできます。生命保険のトップ営業だけが加入できる「MDRT」という組織があります。同日本会の2018年7月現在の会員数は5,938名となっており、多くの1000万円プレーヤーがいる世界です。高所得者を対象とした保険を扱っている外資系保険会社であれば、高収入を目指すことも可能です。
保険営業のノルマとは?
保険営業の求人では「ノルマなし」と記載されていることもあります。しかし、目標契約数があり、目標を達成できないと収入が減ることがあります。
保険営業の離職率は?
保険営業の離職率は、入社3年で約8割と言われています。
保険営業はインセンティブ制のため、成果を出せず収入減になり、離職へと繋がることが少なくありません。入社後早い段階で、自分の営業方法を確立するようにしましょう。
保険営業のメリットとデメリット
次に保険営業のメリットとデメリットを見ていきましょう。
保険営業のメリット
保険営業は、お客様個人の人生やお客様企業の経営に関わる仕事です。
契約を取るために、営業スキルや保険の知識などを磨く必要があります。また、お金の知識(フィナンシャルプランナー)や経営についても学ぶことで保険営業にプラスになります。このような点から、成長できる環境だと言えるでしょう。
保険営業は、完全インセンティブ制がほとんどで、成果を出すことで収入がアップしていきます。結果を出すことをやりがいとしている方には、ぴったりの環境と言えます。
保険営業は、自己裁量ですので、休日の取得など働き方は自分で決めることができます。
保険営業のデメリット
保険営業は「基本給+インセンティブ」の企業でも、数年経つと完全インセンティブ制になることが多く、個人事業主となります。
そのため、成果が出ないと収入が減っていくことになります。成果を出すために、平日休日問わず勉強や資料作りなどをすることもあるでしょう。また、アポイントをお客様のスケジュールに合わせるため、平日夜間や休日に仕事をすることもあります。
企業によっては、入社後すぐに100人リスト(保険を紹介するための友人知人のリスト)などを作るところもあり、友人知人に保険の勧誘をすることで音信不通になってしまう可能性もあります。
保険営業は、経費が自己負担であることが一般的で、交通費や資料作成費、お客様へのノベルティも自分で負担する必要があります。
保険営業への転職を失敗しないためにすべきこと
保険営業への転職はメリットもあればデメリットもあります。保険営業への転職を失敗しないために、しっかりと事前準備をしましょう。
キャリアの棚卸し
保険営業への転職を考える際、まずはキャリアの棚卸しが大切です。
これまでの経験や実績の中で、保険営業として活かせるものは何かを把握しましょう。
営業職として活躍されていた方は、自身の営業スキルや営業方法がどのように活かせるのかを具体的にするとよいでしょう。また、保険営業へ転職した後に、活かせる人脈があるのかどうかも判断しましょう。
適性判断
保険営業への転職が、自分に合っているのか適性を判断することも大切です。
前述の通り、保険営業はインセンティブ制であったり、個人事業主であったりします。
働き方があっているのかを客観視するようにしましょう。また、知人や友人を人脈のひとつと考えることができるのかもよく考えることが必要です。
転職エージェントの利用
是非、保険営業への転職で失敗しないために転職エージェントを使ってみましょう。
自分の希望に合った求人を紹介してもらえる可能性があるだけでなく、キャリアの棚卸しや保険営業との適性判断を客観的にしてもらえます。
Beyond Borderでは、Beyond Borderは保険営業への転職を希望している方もサポートしています。プロ転職カウンセラーが無料でアドバイスいたします。
ウェブサイトよりお気軽にご相談ください。
すぐに相談したい、まずは話をしてみたいという方には電話やスカイプでの問い合わせも受け付けています。【お問い合わせ 03-5050-2488】
保険営業への転職を失敗しないために
保険営業への転職で失敗しない人の大きな特徴は以下の3点です。
- 結果にこだわる人
- 常に勉強できる人
- 覚悟ができる人
保険営業は成果主義で、成果を出すことが収入に直結します。成果を出すためにも、お客様の要望に沿った保険商品の提案やお客様のリスクマネジメントなどを行う必要があり、常に勉強をしていくことが大切です。また、保険営業は個人事業主ですので、「成果が出ないと収入が減る」「平日の夜や休日を仕事に充てる必要がある」という覚悟も必要です。
保険営業への転職を失敗しないためにも、自分に向いている職業かどうか、しっかりと判断しましょう。