人事担当者はここを見ている!現役人事が語る「採用の決め手」
「転職で成し遂げたいこと」って何ですか?
Q 多くの海外経験者の採用を担当してきたと思いますが、採用の決め手となるものはなんでしょうか?
やはり採用の決め手になるのは「仕事や会社に対する気持ちや考え方」だと思います。
私たちは長期で勤めてもらえる人材を探しているので、
短期で転職(流失)してしまう人材はリスクだと考えています。
なので、会社や仕事に対する気持ちや動機が明確なのかどうかを採用の決め手にしています。
Q 志望動機は応募者の多くが明確に持っているような気がするのですが、実際は違うということでしょうか?
そうですね、はっきりと語れる人は少ないです。
特に海外経験者の場合は「グローバルな仕事」や「海外勤務」に対する興味や気持ちはあるのですが、会社に対する気持ちや仕事に対する考えが足りていないことがよくあります。
そうなると「海外相手の仕事ならどこの会社でもいい」という考えが明らかになるので採用は難しくなります。
Q 人事担当者ならではの鋭い見解ですね。やはり自分の本音ではない話し方や考え方は相手に分かってしまうものなのでしょうか?
大概分かります。
私たち人事担当者は相手の「お化粧」を見抜くことが仕事だと思っています。
「こうすれば採用されるはず」というような振る舞いや言動をするのではなく自分なりの考えを持って具体的に踏み込んで話をしてもらいたいですね。
例えば、あまりグローバルなものに興味がなければ、無理やり「国際市場に興味があります」というより「会社が実家の近くなので安心して働けます」と正直な事情を話してもらった方が印象は良いと思います。
Q やはり気持ちが1番大切ですよね。
最後に企業人事担当者として転職希望者に対して何かメッセージをください。
私たち人事担当者は『確実に戦力になるのか』『会社に長く勤められるのか』という2つの点を特に重要視しています。
そして『なぜ転職したいのか』『転職して何を目指したいのか』という部分により強い興味と期待を持っています。
仕事を通して自分のビジョンを実現したいという熱い気持ちと実現するための説得力、そして長く仕事を続けたいという会社に対する愛が十分に伝われば確実に採用は決まるはずです。
Q 岩崎さんどうもありがとうございました!
「転職で自分が何をしたいのか」「転職の先に何を達成したいのか」
採用担当者であれば熱い気持ちを持った応募者を優先的に採用するのは当たり前のことなのかもしれません。
ぜひ自分だけのあつ〜い気持ちと冷静な説得力を持って面接に挑みましょう!