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採用される人材とは?元外資人事部長に本音を聞いてみた

更新日:2019.1.14

Q.川上さんは日系企業の採用も担当したことがあるそうですが、日系企業と外資系企業の違いは何だと感じていますか?

 

採用基準でいえば日系より外資の方が求められる英語力は高い傾向にあります。

 

社風でいえばイメージと現実は異なる部分があるかもしれません。

皆さんの中には「外資は自由」「日系は堅苦しい」というイメージを持つ方が多いと思います。

 

しかしそのイメージがそれぞれに異なり「堅苦しい外資」もあれば「自由な日系」もあるのが現実です。

 

外資系企業の場合、日本の会社は「支社」なので、基本的には本社で決められた事に従い仕事を進めます。自分のやりたいようにできるという意味では少し異なりますよね。

 

また日本支社から本社にキャリアアップできるかといえば、本社は世界中の支社から有能な人材が集まっているので、かなりハードルが高くなります。

 

その一方で日系企業のグローバル本社で働く方が仕事の幅も自由に広げることが可能で昇進も不可能なことではありません。

 

以上の点から「自分なりにダイナミックに仕事がしたい」という人には日系企業の方が向いていると思います。

 

Q.日系企業の方がのびのびと働ける場合もあるんですね!

つまり外資系企業の中にも封権的な社風の企業はあるということでしょうか?

 

はい、あります。

 

外資系企業であっても日系企業を買収して成立した会社では、人材やシステムがそのまま引き継がれています。

 

「自由に働ける外資に決めたのに中身は日系と変わらなかった!」なんて後悔をしないように事前に法人の沿革をチェックしてみてもいいと思います。

 

Q.先入観だけで外資系企業を選ぶとリスクが高いということでしょうか?

 

そうですね。

 

最近は外資系企業の社風やカルチャーを積極的に取り入れている日系企業もあり、会社によっては海外経験者が外資よりも働きやすいと感じる企業も多くあると思います。

 

Q.待遇面だと日系企業より外資系企業の方が良いイメージがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?

 

給与や待遇面ではやはり外資の方が強い気がしますが、日系企業の雇用は外資よりも「安定」しています。次の日に突然クビが切られるようなことは日系企業にはないでしょう。

 

 

Q.会社選びには迷いが付きものですね…。

自分に合った会社を見つけるためにはどんな方法がよいのでしょうか?

 

まずは会社のことを「よく調べて」

説明会や面接では担当者に「よく質問する」

そして会社の雰囲気を「よく見ること」が大切だと思います。

 

例えば説明会などで飲み物が配られることがありますよね。

事務職の女性がお茶を入れているなら封権的な社風なのかもしれないし、担当者が自ら飲み物を持ってきたなら外資の社風が強い企業なのかもしれません。

 

一概には言えませんが、細かい部分に社風は表れます

 

現役の社員である担当者にはよく質問してみてください。

 

「会社でどんな社員が活躍しているのか」「どのような点が評価されているのか」などを聞けばその会社が重要視している部分が分かります。

 

Q.候補者の観察力こそが後悔のない転職を決めますね。

貴重なお話をありがとうございました!

最後に転職希望者の読者の皆さんにメッセージをお願いします。

 

海外経験者はもう希少な人材ではありません。英語力のほかに「自分は海外で何を得たのか」「英語を使って何ができるのか」を明確に伝えることが差別化を図る有効な手段だと思います!

 

Q.川上さんありがとうございました!

 

会社は自分が輝く大舞台、海外経験者なら国際的な場で大きく羽ばたきたいですよね。この記事を読んだ方が大きな翼となる企業に出会えるよう心から応援しています!