「留学カウンセラー」で海外経験を人のために活かそう (現役のカウンセラーに採用のポイントを聞いてみた)
面接では過去ではなく未来の夢と目標を伝えよう
Q.面接では自分の意見がある方が採用につながりやすいような気がするのですが実際はどうなのでしょうか?
自分の意見を伝えることは重要なことだと思いますが、
留学カウンセラーの面接試験では
「人として信頼してもらえるようなコミュニケーション能力」
を持っているかどうかを1番に注目してみます。
ここで見るのは「人として信頼できるか」という点ではなく
「誰からも信頼してもらえるようなキャラクターを持っているかどうか」という部分です(偽りの信頼を生めるかどうかではありません)
自分の意見で相手を圧迫するような話し方をする人はカウンセラーには向いていません。
面接では穏やかな物腰と信頼の置ける話し方や声のトーンが必須条件です。
Q.ある意味、面接でも「主張の強さ」がチェックされているということですね。
履歴書と同じようにNGな言動などは何かありますか?
普通に話しているとその人となりが分かりづらいので
わざと答えにくい質問や都合の悪い質問をすることがよくあります。
例えば留学相談をしている時に相手のカウンセラーが穏やかに話していたのにシビアな予算や契約に関する話になった途端に態度を変えたらとても怖いですよね。
答えづらい質問の返答ほどその人の本性が出ます。
主張の強い人は「しかし…」「でも…」など
すぐに強く反論する傾向があります。
面接は議論の場ではなく自分をアピールする場で
面接官を言い負かしても転職希望者に何のメリットもありません。
芯のあるしっかりとした考え方ができる人は
「おっしゃる通りです。その点に関しては自分も反省しています。そこで私はこうしようと考えています」
と一度指摘を受け止めた上で代替案を出しながら
高いコミュニケーション能力をアピールします。
Q.冷静に受け答えをして「いかに相手を巻き込んで自分をアピールするか」という点が採用のポイントになりそうですね。
そうですね。
ただし冷静さの中に自分の気持ちや夢を乗せることはとても大切です。
前職で実績の高い人ほど淡々と自分の成功談を語る傾向があります。
しかし知りたいのは
「新しい職場で何ができるか、何をしたいか」という部分で
前職で教わった営業論や成功談をひたすら話し続ける人は
「新しいものを柔軟に受け付けられない」というマイナスな印象が強く残ります。
Q.転職希望者だからこそ志望動機と併せて新しい夢や目標を伝えることがアピールポイントになるということですね。
最後に留学カウンセラーを目指す転職希望者に何かメッセージをください。
海外経験者に対する厳しい意見ばかりになってしまいましたが
ほかの人にはない海外経験や語学力は非常に貴重なものだと考えています。
経験やスキルを生かすか殺すかは「自分自身」
海外経験者が持つしっかりとした価値観や考え方、ポジティブな姿勢は
多くの留学希望者をサポートする力となるでしょう。
「自分の経験を生かしてお客様と会社にできることは何か」
「仕事やお客様との関わり合いを通して社会に実現したいことは何か」
留学カウンセラーに対する夢や気持ちを整理することで
自分だけのアピールポイントやスキルがきっと見つかるはずです。
「一緒に面白い留学プランを組みましょう!」とお客様やスタッフを巻き込んでいけるような素晴らしい留学カウンセラーになれるよう応援しています!
Q.内藤さん貴重なお話をいただきありがとうございました!