アメリカで海外就職後、日本で転職!現地で感じた日本との働き方の違い(西川由香里さんのストーリー)
海外滞在中の転職活動!まずはキャリアフォーラムに参加
Q.日本に帰ることが決まったのち、転職活動はどうやって進めましたか?
アメリカの現地でのキャリアフェアに参加しました。帰国予定の留学生は大抵そういったフォーラムで就活をしていたと思います。
会場で説明会に参加してから履歴書を渡して、
「30分後に戻ってきてくれる?面接するから。」
と言われて、その会場で面接をしました。
Q.西川さんもそのフォーラムで転職先を決めたのでしょうか?
実は、帰国後の転職先となったところはこのフォーラムでは見つけることができなかったんです。
キャリアフォーラムを通してそれまでやっていたような開発系の職種で一度は内定をもらったのですが…。
開発系の仕事は男性が多かったことや、当時の日本の会社はかなり保守的だったこともあって、1歳だった子どもの話をすると、
「子どもが居たら残業も難しいよね」
と言われて内定を取り消されてしまったんです。
当時はそれがすごくショックで、
「今同じ状態で仕事ができているのに、子どもが理由となって仕事を断られるのはなんでなのか?」
と、そこで初めてアメリカと日本の違いを見ました。
Q.アメリカでは小さい子どもが居ながら働くのって普通なのでしょうか?
私の周りでは普通でした。また、面接ではそういうことを聞いちゃだめというルールがあったんです。
- 性別
- 年齢
- 家族構成
- 国籍
も履歴書に書いたり面接で言うことは禁止されているんです。
キャリアダウンを気にしながらも派遣で開発から距離を置いた転職
Q.そうなんですね。その後、日本で転職するに至った流れはどういったものでしたか?
日本に帰ってきたあと1年ほど主婦をしながら英語の育児サークルを立ち上げて子どもを教えていました。
その後、日本に帰ってきたときに拠点にしていた下関から、旦那さんの都合で東京に行くことになりそれを機会に、
「もう一度エンジニアをやりたいな。」
と思ったんです。
再就職するに至って、
- 自分のスキルを活かすことができる
- 子育てと家庭に支障がない
ことを中心に仕事選びをしました。
キャリアダウンも気にしましたが、時間に縛られにくい「派遣」という形態で、開発よりも仕事内容が重くないヘルプデスクに転職することを決めたんです。
Q.キャリアダウンが心配だったとのことですが、実際はどうでしたか?
現在は、社内の方に声をかけていただき部署を変えて運よく開発者としての仕事に戻ることができました。
人と話すことが好きな私は、サポート側の仕事も面白いとは思っていたのですが、もう一度エンジニアをやりたいという気持ちも同時にあったんです。
ただ、一度サポートに移ってしまったせいでプログラムしていない期間が多くて、部署を移動した後も初めはついていくのが大変で…。
「ブランクができてしまった…。」
と、働き始めたときは感じていました。
それでも、今の勤め先で再びデベロッパーとしての仕事を頂くことができたことは、すごく有難いなと思っています。
Q.なるほど。最初ヘルプデスクで勤務して数年後に再び自分の進みたいキャリアに戻ることができたのですね。
プライベートとの両立のために選んだ仕事とのことですが、「残業や休日出勤は厳しい…」ということはどういったタイミングで企業側に伝えていましたか?
『プライベートと両立することが理由で、派遣社員という形態を選んでいる』ということは面接で毎回伝えていました。
ただ、実際の業務では会社全体が忙しいタイミングで何かトラブルが起きたりすると、
「無理だとは思うけど…」
といった感じで残業を頼まれることもありますが…。
面接においては、企業側もこちらの状況を把握したうえで選考に進んでいるため、気持ちを汲んでくれていたと思います。
→アメリカと日本の仕事への向き合い方はこんなに違う?!