転職を成功させるための自己PRの書き方2つのポイントと例文
転職活動を始めると、書類や面接で必ず聞かれる「自己PR」。
何を伝えればいいのか、何がアピールできるのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
転職を成功させるためには、自己PRはポイントを抑えて作りあげることが大切になります。
- 自己PRを作る時に意識すべき3つのこと
- 自己PRに盛り込むべき3つのこと
この2つのポイントをしっかり抑えて、自己PRを考えていきましょう。
自己PRを企業が求める理由
企業が自己PRを求めるのはなぜでしょうか。
企業の採用担当者は、自己PRから「応募者がどのような人物か」「募集ポジションで活躍する人材か」を読み取り、合否の判断のひとつにします。
応募者にとって自己PRは、自分を最大限にアピールできる大切な場です。企業の採用担当者に「即戦力として自社に貢献する人材」という印象を与えるためにも、しっかり事前準備をする必要があります。
また、自己PRは複数準備することをおすすめします。面接で書類に記載されている自己PR以外を求められることもあります。企業によっては、企業指定の履歴書に複数の自己PRを記載するものもあります。
さらに、自己PRを複数準備することで、自己PR以外の質問にも対応できるようになります。
転職を成功させるための自己PRの書き方2つのポイント
転職を成功させるためには、2つのポイントを抑えて自己PRを書くことが大切です。
- ポイント1:自己PRを作る時に意識すべき3つのこと
- ポイント2:自己PRに盛り込むべき3つのこと
ポイント1:自己PRを作る時に意識すべき3つのこと
自己PRの書き方1つ目のポイントは、以下の3つのことをしっかりと意識することです。
【1:文字数を考える】
意識すべきことの1つ目は、文字数を考えることです。
企業から○文字以内と文字数を指定されているときは、必ず9割前後に収まるようにしてください。もちろん、指定文字数ぴったりでも構いません。少なくとも8割は必要です。
文字数が少なすぎると、企業の採用担当者に、「本気ではないのかも」「何もアピールすることがない人材」などのマイナスなイメージに繋がる可能性が高くなります。
企業からの文字数指定がない場合や、職務経歴書に書く自己PR、面接での自己PRは400文字程度を意識して作りましょう。
短すぎる自己PRでは、前述のようなマイナスなイメージになり、長すぎる自己PRでは企業の採用担当者に「まとめる力や簡潔に表現する力がない」という印象をもたれたり、流し読みをされたりする可能性が高くなります。
面接では、30秒から1分くらいで話せる長さにします。1分以上の長さになると、初めて聞く話はなかなか頭に入りません。400文字くらいの自己PRを用意することで、30秒ほどの自己PRの準備ができます。
【2:論理的な構成になっているか】
意識すべきことの2つ目は、論理的な構成になっているかです。
自己PRは論理的に構成していくことで、理解しすい印象に残る表現になっていきます。
冒頭で、結論(アピールポイント)を伝え、それに対する具体例を挙げて根拠を示し、最後にアピールポイント転職後にどう活かすのかを伝えるようにしましょう。
【3:具体的な内容になっているか】
意識すべきことの3つ目は、具体的な内容になっているかです。
自己PRを具体的に示すことで、企業の採用担当者は、「応募者がどんな人物か」「入社後にどう活躍していくか」をイメージすることができます。
数値で示せるものであれば、さらにイメージがつきやすくなります。
例えば、「前年比20%増の売り上げを達成した」「10名のプロジェクトメンバーに対するマネジメントを行った」など。
ポイント2:自己PRに盛り込むべき3つのこと
自己PRの書き方2つ目のポイントは、自己PRに3つのことが盛り込まれていることです。
【1:何をアピールするのか(自己PRは何か)】
自己PRに盛り込むべきことの1つ目は、アピールポイントそのものです。
当然のことだと感じる方もいると思いますが、実はしっかり表現できていない方も少なくありません。
例えば、「リーダーシップがあります」というだけでは具体性に欠けるため、企業の採用担当者に好印象を与えることができません。
リーダーシップには
「人の前に立って引っ張っていくリーダーシップ」
「後ろから支えながらチームが進めるように後押しするリーダーシップ」
などがあります。
アピールポイントは具体的に表現しましょう。
【2:なぜアピールするのか(具体例で根拠を)】
自己PRに盛り込むべきことの2つ目は、なぜそのアピールポイントを選んだのかを伝えることです。
自己PRをこんなことに活かしたから、こんな実績があるから、「貴社に合った人材だ」「応募職種でこんな風に活躍できる」と、具体例を挙げて根拠を述べることで伝えていきましょう。
【3:相手を納得させる(転職後に自己PRをどう活かすのか)】
自己PRに盛り込むべきことの3つ目は、相手を納得させる表現です。
前述の通り、自己PRの根拠を述べるときに具体的な例を挙げることで、企業の採用担当者の頭の中にはあなたの人物像が浮かぶようになります。
企業の採用担当者に、具体的なイメージを持ってもらい、転職後に自己PRをどう活かすか伝えることで、「なるほど、確かに募集ポジションに必要な人材だ」「そういう理由なら、入社後も活躍してくれるだろう」と納得してもらえます。
3つのことをしっかりと盛り込むために、
- 企業研究をして、企業が求める人材像を知る
- 入社後のキャリアプランをしっかり考え、応募職種で必要な能力は何かを知る
- これまでの実績や経験を棚卸する
ことが大切です。
採用担当者が納得できるものに仕上がっているかわからない、なかなか企業に合う自己PRが見つけられないという方は、転職エージェントなどでプロのアドバイスをもらうことをおすすめします。
Beyond Borderでは、無料で職務経歴書・履歴書添削サービスやプロ転職カウンセラーによるカウンセリングを行っています。ウェブサイトよりご気軽にご相談ください。
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転職を成功させるための自己PRの例文
最後に、転職を成功させるための自己PR例文をご紹介します。
前職が医療機器メーカーの営業という例で、
- 何をアピールするか
- どこにアピールするのか
シチュエーションごとに例文を見てみましょう。
自己PR例文1、同職種求人に実績をアピール
前職では、医療機器メーカーの営業として、自社電子カルテ導入の新規顧客開拓を担当しておりました。電子カルテ導入にあたり、私が重視したのは顧客の問題や課題のヒアリングです。医療業界の情報に常にアンテナを張ることで、電子カルテにとどまらず、あらゆる角度から顧客の問題や課題解決のアドバイスが可能になりました。その結果、北関東のクリニック約6割に自社電子カルテの導入を成功させました。
貴社に入社後も、これらの経験から身につけた、ヒアリング能力や問題解決力を活かした営業活動を通して顧客の問題解決を行い、○○することで貴社に貢献できると考えております。
自己PR例文2、他職種求人に性格をアピール
私の強みは臨機応変に対応できるところです。前職では、医療機器メーカーの営業として、自社電子カルテ導入の新規顧客開拓を担当しておりました。クリニックでは、アポイントを取っていても、急患などで断られることも少なくありません。アポイントを取る時点で、ある程度の情報をお伝えする、基本的なヒアリングをしておくことを心がけることで、断られた際にも、各訪問先の課題に合わせた資料をお届けでき、次回のアポイントもスムーズにいただけました。
貴社の○○職では、臨機応変に対応できる人材を求めていると拝見し、私の臨機応変な対応で、○○を行うことで、貴社に貢献できると考え応募させていただきました。
自己PR例文3:外資系企業への転職
前職では、医療機器メーカーの営業として、自社電子カルテ導入の新規顧客開拓を担当し、北関東のクリニック約6割に導入を成功させました。その際、顧客からのヒアリングで、○○を求めているクリニックが多いことを知り、○○の情報を集めるようになりました。貴社が、○○の新しい市場を日本のクリニックに求めていることを拝見し、私のこれまでの人脈と経験が貴社で活かせると考えました。また、海外留学の経験から多国籍の方々との英語でのディスカッションや英語でのプレゼンテーションの経験もありますので、貴社の公用語が英語という環境にも対応できます。
まとめ
自己PRは、自分を最大限アピールできる大切な場です。
企業の採用担当者に、即戦力になる人材だという印象を与えるために
「何をアピールするのか」
「アピールの根拠は何か」
「アピールポイントを入社後どう活かすのか」
自己PRに盛り込まれていることが重要です。
そのためにも、これまでの経験や実績の棚卸、企業分析、転職後のキャリアプランをしっかりと行いましょう。