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海外経験者が感じる「職場環境」や「人間関係」の不満について

更新日:2020.10.18

海外経験者専門転職エージェントとしてBeyond Borderに転職相談にお越しいただく方の多くが、今の仕事に対し共通の不満を感じていらっしゃいます。

今回は、

  • 海外経験者が感じる不満に共通することはどのようなものか
  • 不満を感じたらどうすべきか

についてお話したいと思います。

 

逆カルチャーショック

 

転職相談にきた方から、逆カルチャーショックを受けたという話を良く聞きます。

海外へ行き、学校や職場、地域の人々と円滑なコミュニケーションを取るために、その国の文化や習慣を受け入れ、努力し身につけたことで、「日本の文化や風習に違和感を感じるようになった」「改めて日本の文化や風習を意識した」という体験が逆カルチャーショックですが、

自分の価値観や考え方と、現在の仕事や職場の価値観や考え方との間に溝を感じると、ストレスとなり不満に繋がります。

 

海外経験者のよくある不安や不満

 

海外経験者が帰国後に仕事をしていく中で感じる、よくある不満は「職場環境について」と「人間関係について」です。

 

職場環境

職場環境についてのよくある不満には

  1. 仕事で重視されるポイントの違い
  2. 個人主義か全体主義か
  3. 残業の必要性
  4. 自分の意見が通らない

というものがあります。

 

【1. 仕事で重視されるポイントの違い】

海外で仕事をされていた方の中には、仕事で重視されるポイントの違いに不満を感じることがあります。

海外では、仕事の結果が重視されます。
結果を出すことができれば、どのような過程を経てもさほど問題にはなりません。

ところが、日本では結果を出すための過程を重視する傾向があります。
結果を出すためにどのように進めていくのか、細かく上司に報告が必要な場合もあります。

  • 結果を出したのに、それまでの過程について指摘された
  • 何度も上司に報告や連絡をする必要があり、スピード感に欠ける

などことへ不満を感じる方が多くいます。

 

【2. 個人主義か全体主義か】

海外の仕事では、任された仕事を個人でどんどん進めていくことが主流だったのに対して、日本ではチームや部署などの団体でどう進めていくかを考え、協力して仕事を進めていくことを求められる事があります。

海外の仕事のやり方で行動すると

  • 協調性がない
  • チームワークに欠ける

などと評価されることがあり、不満へと繋がっていきます。

 

【3. 残業の必要性】

海外の仕事では、プレイヤーレベルの社員でもマネジメントレベルの社員でも、終業時刻になったら帰宅するということが当然で、時間内でタスク終了させるマネージメント力も評価の対象になります。

一方、日系企業では、今でも多くの残業をして時間を会社に捧げる(たとえ無意味な時間であっても)ことを是とする習慣が残っている職場環境もあります。

  • 上司や先輩がいるから帰れない
  • 終業時刻直前に仕事を頼まれる

これらの習慣に不満が募る方もいます。

 

【4. 自分の意見が通らない】

海外では、同僚だけでなく先輩や上司に対して、自分の意見を伝えることで、仕事の円滑化を図っていくことが常識です。

日本でももちろん、意見を伝える場面があったり、意見を求められたりすることがありますが、

  • 意見を伝えたのに、実行されない
  • 正しい提案を出したのに、苦い顔をされた

という経験をし、不満を感じる方がいるようです。

 

人間関係

海外経験者のよくある不満には、「人間関係について」もあります。

同僚や上司とのコミュニケーションがうまくとれないと感じる方も少なくないようです。

人間関係に不満を感じる原因には

  1. 敬語の知識不足
  2. 自己主張の仕方
  3. コミュニケーションの取り方の違い

が挙げられます。

 

【1.敬語の知識不足】

日本語には敬語という独特なものがありますね。
外国語でも、丁寧な言い回しはありますが、日本語ほど細かく使い分けることはないでしょう。

また、「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」もあり、それらの違いや使い方を間違えると、良く思われないだけではなく、悪い評価に繋がってしまう可能性もあります。

 

【2.自己主張の仕方】

海外では、学校でも職場でも活発な意見交換をする機会が多くあります。

日本でも意見を求められることはありますし、自己主張すべきときはあります。
ところが、海外と同じように日本でも自己主張をすると、「わがまま」、「なまいき」、「自己中心的」、「主張が強すぎる」などと評価をされてしまうことがあります。

「~するべきだ」「~したい」と言い切ってしまうと、自分の意見を押し付けていると思われてしまうことがあります。

「~したほうがよいと思うのですが、いかがでしょうか」「~したいと思いますが、いかがでしょうか」など、言い方を変えて、表現に少し工夫をすると相手は受け入れやすくなるものです。

 

【3.コミュニケーションの取り方の違い】

日本のコミュニケーションには、「慮る」「察する」という独特なものがあります。
「相手が求めていることは何か」「相手はどう感じるのか(感じているのか)」を考えながらコミュニケーションを取っています。

反面、海外では、求めていること、考えていること、意見を直接本人に聞くこと、相手に真っ先に伝えることでコミュニケーションを取っていきます。

海外生活の時のように、「どう思っているの?」「どうしたいの?」と直接的な質問ばかりですと、コミュニケーションがうまく取れない状況が発生し互いに不満を覚える状況を招きます。

 

不満を感じたら転職すべきか

 

職場環境や人間関係に不満を感じたら、転職しようと考える方もいるでしょう。

自分に合った職場間環境や心地よい人間関係の中で仕事をする方が、よいパフォーマンスもでき、生き生きと生活することができます。

ところが、転職しても同じ不満をまた感じる方もいます。

前述で挙げた、よくある不満には、日本社会で働く上での理解不足や、考え方が原因である可能性もあります。
そのような場合、転職しても同じような不満が生じる可能性があります。

海外では、その国の習慣や文化、価値観や考え方を受け入れ、柔軟に対応するスキルが求められます。
日本でも、「改めて日本の習慣や文化、価値観や考え方を受け入れる」「自分のidentityに日本人の血が流れていることを俯瞰して見つめてみる」ことで、その不満が緩和される可能性もあります。

職場環境や人間関係に不満を感じているのであれば、まずその不満の原因がどこにあるのか、客観視してみましょう。
その上で、転職したほうがよいかどうかを改めて考えてみましょう。

 

転職した方がいいのか、考え方を改め現在の職場にとどまるべきか悩む方もいると思います。
そんな時は家族や友人、知人に相談し、客観的な意見をもらったり、転職エージェントでプロのカウンセラーに相談してみたりすることをおすすめします。

海外経験者の転職を専門としている転職エージェントであれば、不満を抱えた海外経験者に多くのアドバイスをしてきていますので、より客観的なアドバイスをもらうことができます。

Beyond Borderは「海外経験者、帰国子女、ハーフ専門の転職エージェント」として、海外経験をされた方のサポートをしています。

これまで現在の職場環境に不満を抱えた海外経験者に対して、経験豊富な専門カウンセラーが個人に合った客観的なアドバイスをしています。

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