外資系保険会社への転職はチャンスなのか?それともキケンなのか?
外資系保険会社の年収は1000万円を超えるなど、魅力的な話を聞いている方もいるのではないでしょうか。
また、外資系保険会社に転職を考えている方の中には、外資系保険会社からヘッドハンティングの連絡を受けた方も少なくないかもしれません。
今回は、外資系保険会社の営業職に絞ってお話をさせていただきます。
外資系保険会社に転職をすることは、チャンスなのか、それともキケンなのか。
具体的に外資系保険会社の実態を知ることで、自分にとって転職することがプラスになるのかどうかをしっかりと見極めていきましょう。
目次
外資系保険会社の営業職の仕事とは
外資系保険会社の営業職の仕事とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
日系保険会社とは大きく異なる部分をご紹介します。
1:保険の知識は事前に必要なのか
外資系保険会社の営業職に転職を考えたとき、保険の知識はどこまで必要になるのか気になるところです。
外資系保険会社の営業職に転職する方は、保険業界からの転職だけでなく、様々な業界から転職をされます。
外資系保険会社の中には、入社後に保険の基礎知識から学べる研修制度が整っている企業も多くあります。
また、日系保険会社でも外資系保険会社でも、保険商品を販売するための「募集人資格」を入社後に取る必要があり、資格取得の勉強によって保険の知識も身についていきます。
2:外資系保険会社の営業職の仕事内容
外資系保険会社では、オーダーメイドの保険商品を販売していくことが営業職の仕事です。
顧客のニーズに合わせた商品を販売していくので、納得いただいたうえで契約されることが多くなります。
外資系保険会社の営業職では、日系保険会社のような、保険の見直しなどのアフターフォローよりも、新規顧客の獲得がメインの仕事です。
そのため、厳しい新規顧客の獲得ノルマがあり、それを達成させるためには、アポイントを取る必要があります。当然のことですが、アポイントを取るためには多くの人にコンタクトを取る必要があります。
また、顧客からの紹介も新規契約獲得への大きな要因になります。紹介へ繋げるためにも顧客の満足度や信頼を勝ち取ることが大切です。
3:個人事業主として働く
外資系保険会社では、入社後すぐに、もしくは数年後に完全歩合制となります。
すなわち、個人事業主として働くことと変わらなくなります。
交通費や通信費などの全ての経費は自分で支払いをしていくことになりますので、収支をしっかりと管理しながら、営業活動をしていく必要があります。
4:ノルマ達成のために人脈を使う
外資系保険会社の営業職は、新規顧客を獲得し続けることが仕事です。
新規顧客を獲得するためには、多くの方にアポイントをいただく必要があります。
外資系保険会社の営業職として転職すると、企業によって、100人リストや300人リストという、親族や友人知人、そしてこれまでの仕事関係の方のリストを作ることがあります。
そのリストから、アポイントをいただける方を探していきます。
もちろん、リストにある全ての人に連絡をする必要はありませんが、ノルマ達成のために、友人や知人に連絡をすることにもなり、保険の勧誘だとわかるとその後音信不通になるというケースも少なくありません。
外資系保険会社の営業職の給与体系
外資系保険会社の営業職の給料は、数千万円などと言われています。
ほんとうに数千万円の収入を得ることができるのでしょうか。
外資系保険会社の給与体系を見てみましょう。
営業成績による歩合制
外資系保険会社では、営業成績による完全歩合制という給与体系が取られています。
企業によっては、入社後2~3年は「ベース給+歩合」というところもあります。ベース給といっても15万円など低い設定となっていますので、完全歩合制になる前もしっかりと成果を出す必要があります。
外資系保険会社では、完全歩合制という給与体系を取っていますので、転職後に成果を上げ続けることができれば、数千万円という年収も夢ではないでしょう。
しかし、その逆に成果を上げることができなければ、給与が「0」になってしまうこともあります。
外資系保険会社の営業職は、経費は自分で支払う必要がありますので、数千万円の年収があっても経費が引かれます。収入が少なくなると、経費分でマイナス年収になることも頭に入れておきましょう。
福利厚生は期待できない
外資系保険会社には、退職金や住宅手当などの福利厚生は期待できません。
もちろん、日本のルールである社会保険や厚生年金には加入することは可能です。
現在勤めている日系企業が福利厚生に手厚い企業である場合、外資系保険会社に転職した後に出費が多くなる可能性があります。
外資系保険会社の営業職に向いている人
外資系保険会社の営業職は、厳しい環境にあることは理解していただけたのではないでしょうか。
では、外資系保険会社の営業職に向いている人とはどのような人なのかを見てみましょう。
成果にこだわり成果を出し続けられる人
外資系保険会社の営業職は、厳しいノルマがあり完全歩合制です。
成果を出せない=収入が「0」になる可能性が高い世界ですので、短期間で退職していく人も多くなります。
そのため、成果を出すことにこだわり、成果を出し続けられる人が、外資系保険会社の営業職に向いていると言えます。
これまでの社会人経験や、自分の営業スキルなどに自信がある人、多くの人脈を持っている人は成果を出していける可能性は大いにあります。
営業スキルをアップしたい人
外資系保険会社の営業職は、営業という世界の中でも特に厳しい環境です。
このような厳しい環境で成果を上げられるということは、それだけ高いスキルが身についていくこととなります。
営業職として、そんな業界でも通用する営業スキルを身につけたいという人に、外資系保険会社の営業職は向いていると言えます。
また、外資系保険会社の営業職で働いている方の中には、独立する方もいます。
外資系保険会社の営業職に転職をすることで、高い営業スキルを身につけることができ、また、個人事業主として働くことになりますので、経営の知識も身につけることができます。
将来、独立開業を考えている方にも向いていると言えるでしょう。
外資系保険会社の営業職に転職する前にやっておくべきこと
外資系保険会社の営業職は、とても厳しい環境にあります。
それでも、「営業スキルをアップしたい」「高収入を得るチャンスを得たい」など転職を考える方もいるでしょう。
外資系保険会社の営業職への転職を考えているのであれば、事前にしっかりと企業について調べる必要があります。
給与体系は完全歩合制なのか、営業ノルマはどの程度なのか、企業が出している募集要項だけでなく、実際に企業で働いている方の話を聞くとよいでしょう。
そして、自分が転職して、外資系保険会社の営業職としてやっていけるのか、やっていきたいのかをしっかりと見極めることが必要です。
実際に企業で働いている友人知人がいないから、内情を聞くことができないという方もいるでしょう。そのような方は、転職エージェントなどを利用してプロのアドバイスを聞くことをおすすめします。
Beyond Borderでは、無料でプロ転職カウンセラーによるアドバイスを行っています。ウェブサイトよりご気軽にご相談ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
https://beyond-border.me/service/counseling/
外資系保険会社の営業職への転職は覚悟が必要
外資系保険会社の営業職の働き方や収入について理解していただけたと思います。
外資系保険会社の営業職は、「高い収入が得られる」「高い営業スキルが身につく」など魅力的な点もある半面、大変厳しい環境の中で働かなくてはなりません。
厳しい環境だということをしっかりと理解したうえで、外資系保険会社の営業職に転職するということであれば、大きな覚悟が必要になります。
厳しいノルマをクリアし、成果を出し続ける。
成果を出し続けるというプレッシャーに負けない。
完全歩合制という個人事業主になることを受け入れる。
自分の人脈を使う可能性がある。
これらの覚悟を持って外資系保険会社に転職をすれば、1000万円プレーヤーへの道が開かれる可能性があります。