貿易事務に求められるスキルとは?成功させる転職方法
貿易事務は事務職の中でも、特にスキルや適性が求められる職種だといえます。
特に英語については、高度な語学力は必要とはされませんが、向上心や興味がなければ、貿易事務としてのスキルはなかなか向上せず、キャリアチェンジをせざるを得ない状況になってしまうかもしれません。
そのような状況に陥らないためにも、ここでは、貿易事務として活躍していくために必要なスキルなどをご紹介していきます。
貿易事務の仕事が本当に自身にマッチングしているのか、ぜひチェックしてみてください。
貿易事務に求められるスキルは大きく3つ
それでは、実際に貿易事務に求められるスキルを3つ、ご紹介していきます。
英語力
貿易事務にとって必要なスキルとして、真っ先に挙げられるのは英語力です。
インボイスなど貿易関連の書類は、基本的には英語が使われます。その内容を読み書きできなければ、実務に慣れるのに相当な時間を要することになります。
ただ、ここでポイントとなるのが、読み書きできるレベルという点です。貿易関連の書類には定型フォーマットがありますので、初級から中級レベルの英語力さえあれば、次第に仕事ができるようになります。
まずは、自身がそのレベルに達しているのか、また、入社後も英語の勉強を続けていく意欲があるのかを見つめ直してみましょう。
応募する際、注意が必要になるのが、仕事内容にコレポン業務が含まれている場合です。コレポン業務とは、英語で海外の取引先とやりとりをすることを指します。FAXや郵送が主流だった時代もありましたが、現在は、メールや電話でのやりとりがメインです。
この業務では、読み書きだけでなく、英語でビジネス文書を作成するスキルや英会話でコミュニケーションを図るスキルが求められますので、コレポン業務に当初から従事する可能性があるのか、求人票もしくは、面接時に確認するようにしてください。
また、貿易事務の求人では、TOEICの点数を質問される場合が多いといえます。もちろん、企業ごとに求める点数は異なりますが、おおよそ500~650点程度に設定されている場合が多いので、先にTOEICで自身の英語力を確認してから、応募するのも一つの方法かもしれません。
知識吸収力
貿易事務の仕事は、書類作成や電話応対などは、他の事務職と変わりませんが、貿易事務の人が作成する書類がなければ、輸出・輸入することができないという重要な役割を担っています。
その中で必要とされるのが、大量にある業界特有の専門用語や内容を吸収し、習得しようとする姿勢です。
「インボイス」「パッキングリスト」「信用状」「船荷証券」など書類のことや「インコタームズ」「EXW」など貿易ルールに関する用語なども習得していかなければなりません。
また、海外との取引は、国内との取引に比べて、リスクが高くなります。例えば、商習慣の違いから商品の納入や代金の支払いが遅れたり、輸送中に事故に遭ったりするリスクです。
それらのリスクを軽減する意味でも、輸出・輸入に関する手続き方法や代金支払いの仕組みなども習得できれば活躍の場が広がります。
貿易事務として活躍していくのであれば、新しいことを習得するのが好きで、学び続けていく姿勢も必要とされます。
コミュニケーション能力
貿易事務は、他の事務職と同様に国内・海外を問わず、多くの人と関わる仕事です。
メールや電話を通じて、国内外の取引先と頻繁にコミュニケーションを図りますし、納期調整などで社内とのやり取りも多い仕事です。
しかも、海外の取引先とは、より高いコミュニケーションスキルが必要とされます。文化が異なる人と接しますので、相手の商習慣や文化などを理解し、認識のズレがないようにする能力も強く求められます。
スキル以外にアピールできることもあります
貿易事務に求められるスキルを3つご紹介しましたが、スキル以外にも面接官にアピールできることもありますので、少し触れたいと思います。
スキルがないから貿易事務には向いていない、採用される可能性が低いと諦めるのではなく、これまでのキャリアを棚卸して、以下のような点がないかを確認してみてください。
- 正確かつスピード感がある事務処理能力
- 教えられたことをこなすだけでなく、意欲的に学び続ける姿勢
- イレギュラーへの対応力
海外とのやり取りでは、相手に合わせてスピード感を持って対応していくことが大切です。スキルが足りなくても、不測の事態に冷静に対応できる能力があれば、採用される可能性が高まります。
また、これらの部分を過去の具体例も絡めてアピールできれば、転職成功の可能性が高まりますので、自己PRや志望動機にできる限り組み込むようにしてください。
貿易事務に向いている人
貿易事務に求められるスキルやスキル以外でアピールできることなどご紹介してきましたが、ハードルが高いと感じた人もいるかもしれません。
しかし、これはあくまで貿易事務として長く活躍していく上で必要となってくるものであり、最初から全てが揃っている必要はありません。ただ、将来的には必要とされてくるスキルだといえますので、習得に向けて努力し続ける姿勢を持っているかが重要となってきます。
海外と関わる仕事という華やかなイメージだけでは、長続きしません。自身が継続して興味を持てる内容であるかも、しっかりと見極めておいてください。
求められるレベルは高いですが、貿易事務は将来的に大きく飛躍できる可能性がある仕事だといえます。長く向上心を持ってスキルを身に付けたいと考えている人には最適な仕事だといえます。
まとめ
ここまで、貿易事務に求められるスキルや成功させる転職方法について考えてきました。
語学力がある程度必要となる貿易事務は、事務職の中でも採用されるのが難しい職種の一つといえます。
また、語学力だけでなく、海外取引が絡む商品やお金の流れ、法律、扱う書類についても把握する必要があり、初めて挑戦する人にとっては、不安が多いかもしれません。
もし、不安が拭い去れないのであれば、貿易事務のことや海外文化・習慣に強い転職エージェントの利用をおすすめします。
その中で本当におすすめできるのが、beyond borderです。
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