日本の「生きづらさ」を転職の「原動力」に (帰国子女 森山まりこさんのストーリー)
海外視点で日本のやり方を学ぶ
Q.転職活動を振り返って、何が1番大変だと思いましたか?
1番苦労したのは英文/和文での職務履歴書の書き方ですね。
まずは書類選考に合格しなければならないので、どうやって自分をアピールすれば良いか試行錯誤しました。履歴書の書き方を調べたり、エージェントに相談したり、自分が受ける会社に合わせて、毎回書き直しました。
Q.履歴書の書き方に関して、何かアドバイスはありますか?
書き方に正解があるわけではなく、いまだに自分の履歴書が完璧かどうかはよく分かりませんが、
中途採用の場合は、特に「経験」が重視されるので、相手が求めていることを事前に知っている場合は、できるだけそれに沿って書いた方がいいと思います。
あとは長すぎるものは敬遠されがちなので、要点を絞って書く方がいいと思います。
Q.自身のキャリアにおいて、海外生活の経験が活きたことはありましたか?
意見を求められた時に自分が感じたことを正直に話すことが、面接や仕事上で評価されることはありました。ただし、日本の社会ではそれがいつも良いことであるとは限らないので、時と場合によると思います。
また、ドイツでは個人が独立していることがとても大切だったので、上司の指示を待つだけではなく、自主的に動いて仕事をする能力が身についていました。
海外生活が長かったので、日本に対する客観性のようなものも仕事で役立つことはあったと思います。
■最後に“今”転職を考えている海外経験者に何かアドバイスがあれば教えてください。
今の時代、語学は大変な強みにはなりますが、実際に仕事をする上では手段のひとつにすぎないと思います。
自分が育った国の価値観を残しつつ、日本で働きたいと思っているなら、日本のやり方を学ぶことも大切なのではないかと思います。
また、最初から希望する職場に就職をすることがかなわなくても、人生にはいろいろな選択肢があり、目の前の課題をひとつずつこなしていくうちに、思いもよらないところから道が開けたりすることもあります。
いろんな意味で柔軟に考えることが大切なのではないかと思います。