人生は何度でもやり直せる!失敗談から学ぶ転職のイロハ (斎藤美香さんのストーリー)
妥協しない姿勢こそが成功への近道
Q 4社目の転職先ではどのような業務に就かれていたんですか?
部門の予算と売上管理、予測と実績比較と報告書づくり、プロジェクトの契約管理、オペレーション改善、部門専用のプロジェクト管理ツールのメンテナンスとユーザーサポートを担当していました。
Q 営業とは異なる業務ですが、苦労はありませんでしたか?
基本的に自分で調べてコツコツと進めていく作業が多く、上司はいましたが、業務自体が独立していて、急な依頼を除けば、完全に自分のペースで仕事ができる環境でした。周りからの評価も高く、自分にとても合っている仕事だと感じました。
Q 4社目でやっと自分に合った仕事が見つけられたわけですね。
できるだけ少ない回数で良い会社に出会うコツなどはあるのでしょうか?
そうですね…私ほど回数は多くなくても、複数回の転職は仕方のないことだと思います。
準備をしていても、実際の仕事内容や環境は仕事をしてみないと分かりません。
転職回数を少なくしたいと思うのであれば、
自分をよく知り、どんな仕事や環境で働きたいのか、将来はどんなキャリアプランを持ちたいのかをはっきりと把握しておくことが大切だと思います。
転職のメリットとデメリット、現在の職場や仕事のメリットとデメリット、両方をきちんと把握してどちらを選択することが自分にとって最良なのか、タイミングはいまなのか後なのか、それぞれの選択肢を十分に考えた上で転職を進めるべきですね。
ある程度想定していれば、転職後に後悔することも少ないと思います。
私自身は本当に準備が足りなかったので、それが後悔の元となってしまいました。
Q.自分を納得させるだけの答えを持つことで後悔も少なくなりますよね。
募集条件で重要視していたことなどはありましたか?
1)上級英語が必要な仕事かどうか
2)給与・待遇面で不満がでないレベルかどうか
3)自分が興味を持てる業務内容かどうか
この3つを基本的に重視していました。
Q 3つを重視していた理由を詳しく教えていただけますか?
まず1つ目の上級英語に関してですが、いままでの経験から、上級英語を必要とする仕事は、未経験でも任せてもらえるやりがいのある仕事で、なおかつ給与などの条件がよい場合が多かったためです。
2つ目の給与と待遇面にもつながりますが、任せてもらえてやりがいのある仕事はハードな業務になる傾向があるため、後々自身の不満にならず、長く続けていけるように給与・待遇なども一定以上のレベルを選ぶようにしていました。
3つ目の興味が持てる内容かどうかについては、年齢や今後を考えた際に、いままでの経験の延長ではなく、現場からさらに一歩上である経営に近い仕事でキャリアを積む方がよいと考えていました。
海外で学んだ「何度でもやり直せる」力
Q.こだわりを持つことが転職の成功につながるかもしれませんね。
海外経験は自分のキャリアにどのように生きたと思いますか?
海外での生活は、初めての体験や初めて触れる価値観の連続でした。
この経験は、自分の考えに柔軟性を持たせ、未経験のことでもやってみようと思う行動力になったと思います。
失敗したから終わりではなくて、その失敗からどうやって学ぶのかという考え方もできるようになりました。
「何度でもやり直しはできる」という考え方は海外経験から培われたものですね。
その考え方は、仕事だけでなく人生全般における強みになっていると思います。
Q 人生は何度でもやり直しができる、その通りだと思います。
最後に“今”転職を考えている海外経験者に何かアドバイスがあれば教えてください。
海外経験がある人の多くは、幅広い価値観に触れているので、普通の人とは異なる視点で物事を考えられる人が多いと思います。同時に自分で考えて行動する自立心も持っているはずです。
自分のキャリアを見つめた時に、いまの環境が自分にとって不十分と感じるのであれば、何が自分にとってベストなのかをさまざまな視点から探ってみるといいと思います。
転職が必ずしもベストな選択ではないこともありますが、先のさまざまな可能性を調べて、今と比較するだけでも問題を乗り越える良い手立てが見つかることもあります。
私の転職は、回数が多く、決していい例とはいえませんが、
自分が求めるキャリアを諦めずに模索し続けたことで、自分に合った仕事をやっと見つけました!