ITカウンセラーとは?転職情報まとめ
現在IT企業でSEとして活躍されている方の中には、ITカウンセラーへの転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、ITカウンセラーとはどのような仕事をするのか、どんなスキルや能力が必要なのかを中心にお話しします。
ITカウンセラーとはどのような仕事なのかを十分理解し、面接でのポイントをしっかり理解することで、ITカウンセラーへの転職を成功させましょう。
目次
ITカウンセラーとは
ITカウンセラーとは、ITによって企業が抱える問題や課題の解決をする専門家のことを指します。具体的にどのような仕事を行うのかを見ていきましょう。
ITカウンセラーの種類と仕事内容
ITカウンセラーといっても、その仕事内容は多岐に渡ります。クライアント企業からヒアリングをして企業の問題や課題の洗い出しを行い、システムの導入など課題解決のための提案をし、提案したプロジェクトの進捗管理を行っていきます。
1人のカウンセラーで全て行うこともありますが、各分野の専門家とチームを組んで行うことが多くなります。
ITカウンセラーには5つの種類があります。
- IT戦略カウンセラー
- ERPカウンセラー
- CRMカウンセラー
- PMOカウンセラー
- SCMカウンセラー
それぞれの仕事内容を見ていきましょう。
【1、IT戦略カウンセラーの仕事内容】
IT戦略カウンセラーは、クライアント企業のCIO(最高情報責任者)が抱える問題を、経営的視点から解決するために、IT導入や活用の促進など具体的な計画を策定することが仕事となります。
【2、ERPカウンセラーの仕事内容】
ERPカウンセラーは、クライアント企業が抱える問題解決のために、企業の資源(人材、資金、設備、情報など)を業務プログラムにどう適用させるか分析実装することで、経営の効率化を図ることが仕事となります。
※ERPとはEnterprise Resource Planningの略で、企業経営の基本となる資源要素(適切に分配し有効活用する計画のこと。基幹系情報システムを指すことも多い。
【3、CRMカウンセラーの仕事内容】
CRMカウンセラーは、クライアント企業の顧客関連業務(Web、店舗、コールセンターなど)の情報から顧客のニーズを把握し、ニーズに対応した魅力的な商品やサービスのリリースをタイムリーに提供するシステムを構築することが仕事です。
※CRMとはCustomer Relationship Managementの略で、顧客関係管理と訳される。
【4、PMOカウンセラーの仕事内容】
PMOカウンセラーは、クライアント企業のプロジェクトの推進や成功に向け、チームや部署の進捗管理、課題管理、品質管理などのITプロジェクトマネージャーの支援をすることが主な仕事です。また、ステークホルダーとの会議調整など、プロジェクトに必要な環境整備という重要な仕事も担当します。
※PMOとはProject Management Officeの略でチームや部署を管理する組織体のこと。
【5、SCMカウンセラーの仕事内容】
SCMカウンセラーは、クライアント企業の購買調達、製造、物流、サービスなどの流れを統合的に見直し、効率化や最適化を図ることで、企業の問題解決や収益改善をすることが仕事です。
※SCMとはSupply Chain Managementの略で生産・物流全体の経営管理手法のこと。
ITカウンセラーに必要なスキルや能力
ITカウンセラーへの転職を目指すにあたって、必要なスキルや能力にはどのようなものがあるのでしょう。
ITカウンセラーに必要なスキルや能力
ITカウンセラーに必要なスキルや能力は多岐に渡ります。
ITカウンセラーは、クライアント企業の課題や問題が何であるかを正確に把握するために経営陣や現場の社員からヒアリングを行う必要があります。また、クライアント企業だけでなく、プロジェクトチームのメンバーなど、常に人と関わりチームをまとめながら仕事をしていきますので、高いコミュニケーション能力やリーダーシップ、協調性が必要になります。
クライアント企業の問題や課題をITによって解決していきますので、ITに関する広い知識が必要になります。また、システム開発の経験やスキルがあることで、転職活動だけでなく業務を行う上でもプラスになります。
クライアント企業の課題や問題点を洗い出した後は、解決に向けた提案を示していきます。その際、問題解決力や論理的思考が必要になってきます。また、クライアント企業に解決案を提案の際、しっかり理解し納得していただくことが大切になりますので、Excel・Word・PowerPointを利用した資料作成能力やプレゼンテーション力も必要です。
ITカウンセラーは、経営戦略や経営改善のためにクライアント企業とやり取りすることが多くなるため、経営に関する専門知識が必要です。また、各クライアント企業の業界や業務の知識がないと、課題や問題の解決策を考えることができません。
ITカウンセラーは体力と精神力も必要になってきます。クライアント企業の高い要望に対して、時間や予算など多くの制約がある中、期待以上の結果を出さなければならないため、タフでなくてはなりません。
ITカウンセラーに必要な資格や語学力
ITカウンセラーに必要な資格はあるのでしょうか。
ITカウンセラーは、資格がないとできない仕事ではありません。企業によっては、求人に必須の資格を設けているところもありますが、資格取得者優遇という求人が多くなります。
ITカウンセラーへの転職でおすすめの資格は
- ITストラテジスト
- プロジェクトマネージャー試験
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- PMP(Project Management Professional)
などになります。
ITカウンセラーに英語力は必要なのでしょうか。ITコンサルティングファームによっては、外資系の企業やグローバルプロジェクトが多いというところもあります。また、近年では企業のグローバル化が進んでいますので、英語力を身につけておくことで、キャリアの幅が広くなるでしょう。
ITカウンセラーの面接でのポイント
ITカウンセラーへの転職では、面接の際4つのポイントをアピールすることが必要です。
- 論理的思考
- コミュニケーション力
- 自己研鑽力
- 体力・精神力
面接官はITカウンセラーの適性があるかどうか、志望動機や入社後のキャリアプランなどの質問から確認しています。面接では1つの質問に対して深掘りされることが多くなるでしょう。回答する際、論理的に話すことができているかだけでなく、内容に一貫性はあるか、話しているときの表情や身振りはどうかなども見られます。
ITカウンセラーの面接に合格するためには、事前に何度も面接練習をすることが大切です。鏡やビデオなどを利用し個人で練習する、家族や友人に協力してもらうなども良いでしょう。また、転職エージェントなどで、プロのカウンセラーにアドバイスをしてもらうのもおすすめです。
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ITカウンセラーへの転職は仕事内容を十分理解することが大切
ITカウンセラーへの転職を考えている方の中には、ITカウンセラーに華やかなイメージや高収入のイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
ITカウンセラーの仕事は、華やかなイメージとは違い、非常に厳しい世界です。常にクライアント企業の要望以上の成果を出さなければいけないプレッシャーや、同時に多くの案件を抱える忙しさ、仕事以外でも自己研鑽を常に行う必要性など、非常に体力や精神力が必要になる仕事です。
イメージだけで転職をしてしまうと、転職後に後悔する可能性が高くなります。ITカウンセラーの仕事内容を十分理解することで、ITカウンセラーへの転職を成功させましょう。