留学は就職でメリットになる!就職活動におけるデメリットとメリット
就職活動において、留学はデメリットにもメリットにもなります。
これから留学を考えている方も、留学から帰国した方も、就職活動に対して不安に感じているのではないでしょうか。
就職活動で、留学をメリットにするためにはどうしたらよいのでしょうか。
就職活動における留学のデメリット・メリットをしっかりと理解することで、留学後の就職・転職を成功させましょう。
目次
留学が就職活動でデメリットになるのはなぜか
留学が就職活動でデメリットになるのは、大きな3つの理由があります。
- 留学の目的や目標が明確ではない
- キャリアにブランクができる
- 企業に留学が評価されるとは限らない
具体的にどういうことかを見ていきましょう。
1:留学の目的や目標が明確ではない
留学が就職活動でデメリットになる1つ目の大きな理由に、留学の目的や目標が明確ではないことが挙げられます。
- 語学力をアップしたい
- 資格を取得したい
- 海外生活を経験したい
確かにこれらは目的や目標ですが、明確なものとは言えません。面接でこのような回答では、面接官に「目的意識の低い人物」「旅行の延長」という評価を受ける可能性があります。
目標を明確化するには、「何のために」「どうやって」目標を達成するのか、達成した目標を、「何に」「どのように」活かすのかを具体的に考える必要があります。
留学から帰国した方は、留学を振り返って具体的に考えてみましょう。
2:キャリアにブランクができる
留学が就職活動でデメリットになる2つ目の大きな理由は、キャリアにブランクができることです。
留学を希望する多くの方が、退職して長期の留学をされます。仕事をしていない期間が長くなると、企業側はキャリアのブランクと捉えることがあります。
留学をキャリアのブランクとしないためには、「どのような目的(仕事にプラスになるもの)で留学をしたのか」「留学中に何を身につけてきたのか」「応募ポジションでどう活かすのか」を具体的に伝える必要があり、また帰国後はできる限り早く就職活動を始めることが大切です。
3:留学が評価されるとは限らない
留学が就職活動でデメリットになる大きな理由の3つ目は、留学が評価されるとは限らないということです。
留学をされた方の中には、留学そのものが就職・転職活動でプラスになると捉えている方もいます。
しかし、留学を経験する方が多くなっている現在、企業側は留学そのものを評価しません。
留学を評価対象にするためには、留学自体をアピールするのではなく「留学をしたことでどう成長したのか」「留学で身につけてきたものは何か」「応募ポジションでどう活かしていくのか」を具体的に伝えることが必要です。
就職活動における留学のメリットとは
留学は就職活動でメリットにもなります。
就職活動における留学の3つの大きなメリットを具体的に見てみましょう。
- 英語力を活かす仕事につける
- 社会で必要なスキルが向上する
- 海外のネットワークができる
1:英語力を活かす仕事につける
就職活動における留学の大きなメリットの1つ目は、英語力を活かした仕事につけることです。
外資系企業はもちろん、日系企業でも公用語を英語にする企業が増えています。そうした企業への就職や転職の可能性が広がります。
また、英語力が身につくことで、英語を使う職種や部署への就職や転職という道も広がります。
例えば、留学後に英語力と前職の経験を活かして、これまで国内営業を行ってきた方が、海外営業の仕事に就く、これまで日系企業で事務職をしていた方が、英語事務の仕事に就くなど、就職先を選ぶ幅が広がります。
2:社会で必要なスキルの向上
就職活動における留学の2つ目の大きなメリットは、社会で必要なスキルの向上です。
留学では様々な国籍年齢の方と接する機会があり、授業などではグループでプロジェクトを行うことやプレゼンテーションを行うこともあるでしょう。
そうした経験は、
- コミュニケーションスキル
- プレゼンテーションスキル
- 問題解決力
- 積極性・主体性
- 論理的思考
などの取得や向上に繋がります。
これらは社会人として仕事をする上で必要なスキルであり、面接でも大きなアピールポイントとなります。
面接官から高い評価を得るためには、「どのような経験からスキルを身につけたのか」「身につけたスキルを応募ポジションでどう活かすのか」具体的に話すことが大切です。
3:海外ネットワーク
就職活動における留学の3つ目の大きなメリットは、海外ネットワークを持っていることです。
大学や大学院に留学をされた方、特にMBAなどの資格取得を目指し社会人のクラスメイトが多い環境で学んだ方は、様々な国や業種・職種の方とのネットワークを築いていると思います。
クラスメイトや教授などから就職活動のアドバイスをもらえたり、仕事の紹介をしてもらえるケースがありします。
就職活動で留学をメリットにするためのポイント
就職活動における留学のデメリットとメリットは理解していただけたと思います。
留学を就職活動でメリットにするためには3つのポイントがあります。
- 留学の目的や目標を明確にする
- 留学で身につけたことを具体的にする
- 面接でのアピールの仕方を考える
具体的に見てみましょう。
1:留学の目的や目標を明確にする
まずは、留学の目的や目標を明確にすることが大切です。
前述のとおり、「留学をした」ということだけではメリットになりません。面接官によっては、「目的意識がない人物」「キャリアのブランク」と捉えマイナス評価をする方もいます。
例えば、「英語力アップ」という目的では明確ではありません。
まず、
- 何のために英語力をアップするのか(例:海外営業職に転職するため)
- どのくらいのアップを目指しているのか(例:TOEIC900程度 英語で交渉がスムーズにできるレベル)
- どうやって英語力アップを行うのか(例:インターンシップ留学に参加する)
目的や目標を明確に考えましょう。
次に、
- 目的や目標を達成するために、具体的にどんなことをしたのか(工夫)
- 壁にぶつかった際、どう対処したのか(改善方法)
過程を整理していきましょう。
最後に、
- 結果はどうだったのか
- 目的や目標を達成する過程で、身につけたことや活かされた自分の特徴や能力は何か
- 応募ポジションでどう活かしていくのか
このように、面接でのアピールポイントを探していきましょう。
2:留学で身につけたことを具体的にする
留学では、目的や目標以外にも身につくことがたくさんあります。
留学中のクラスメイトや教授とのやりとりだけでなく、日常生活の中からもどんなことが身についたのか、整理してみましょう。
- コミュニケーションスキル
- 危機管理能力
- 積極性
- 交渉力
社会人として、応募ポジションで仕事をする上で、活かせるものは何かを考えてみましょう。
3:面接でのアピールの仕方を考える
就職活動で留学をメリットとするには、面接でのアピールの仕方が非常に重要になります。
面接官に留学についての質問をされたとき、
- 質問の意図に沿っているか
- 論理的に回答しているか
- 応募ポジションへのアピールになっているか
を意識する必要があります。
また、面接官の質問の意図から外れずに自分自身のアピールをするには、留学のどのような点を取り上げればよいかを併せて考える必要があります。
面接官がイメージしやすいように、具体的な結果や数値などを盛り込めると、更なるアピールとなります。
面接での留学のアピールは、第三者に聞いてもらい、客観的に判断してもらうと良いでしょう。転職カウンセラーなどプロの視点からのアドバイスをもらうことで、より留学をメリットにするアピールができるようにもなります。
Beyond Borderでは、プロ転職カウンセラーによるカウンセリングを無料で行っています。
詳しくは、こちらをご覧ください。
お電話でのご相談も受け付けております。まずはお気軽にお電話ください。
TEL 03-5050-2488
まとめ
就職活動で留学をデメリットとするのかメリットとするのか、自分自身の留学に対する姿勢と面接でのアピールの仕方で変わります。
留学という貴重な体験を、就職・転職活動でメリットとするためには、目的や目標を明確にし、帰国後にしっかりと留学を振り返ること、留学をどうアピールするのかを考えることが大切になります。