転職回数が多いと不安?上手な自己PRの書き方と参考例文を紹介!
現在、テレビやインターネットで頻繁に、求人広告を目にします。その数はとても多く、日本でも転職が一般的になってきたといえます。その中で、なかなか自分に合った仕事が見つからず、転職回数を重ねている人が増えているのも現状です。転職が手軽になったことが、逆に定着できない人材を増やしているという皮肉な現状がここにあります。
このように、日本では転職に対する理解が深まったとはいえ、まだまだ転職回数が多いとネガティブに捉えられることが多いといえます。
「進むべき道が定まっていない」
「どうせ採用したとしても、すぐに退職してしまうのでは?」
「仕事に対して、誇りや責任感がない」
など、転職回数が多いほど、採用へのハードルが高くなる傾向があります。採用条件が高くなると、次第に不採用という結果に嫌気がさし、妥協して就職して、また、転職を考えるという悪循環に陥ってしまうケースも少なくありません。この悪循環を食い止めるには、転職回数を重ねていても、それを引け目に捉えるのではなく、プラスに置き換えて転職活動していくことです。その中でも、自己PRの内容は特に大切で、この内容が合否を左右するといっても過言ではありません。
ここでは、転職回数が多い場合の自己PRの書き方を例文を交えながら、ご紹介していきたいと思います。
転職回数は何回からが多いといえるのでしょうか?
そもそも、転職回数が多いことは、なぜネガティブに捉えられてしまうのでしょうか?
なぜなら、転職回数が多いと、
- またすぐに辞めてしまうのでは?
- 進むべき道が定まっていない
- 前職で何か問題があったのでは?
など、ネガティブな先入観を採用担当者に持たれてしまうからです。
しかし欧米では、キャリアアップのためには、転職するのが当然だという文化ができあがっています。その理由として、終身雇用という形を取っておらず、日本のように定期的な昇給も保証されているわけでもありません。待遇を改善しようとすれば、自身のスキルを武器に転職するしか手段がないからです。
一方、日本では、終身雇用の考え方が根強く残っています。その影響で、転職回数の多さをネガティブに捉える風潮があります。しかし、企業の転職に対する考え方にも、徐々に変化の兆しが現れていて、転職回数に限度を設けている企業は現象傾向にあります。個々の年齢や転職理由によって受け止め方は異なりますが、概ね4回程度が目安となっているようです。
ただ、転職回数が多くても、しっかりとした理由があれば、採用される可能性は十分にあるといえます。ここでは、4回以上転職している場合の自己PRについて考えていきたいと思います。
転職回数が多いときの自己PRのポイントとは?
まず、自己PRを考えていく上で、転職回数の多さを自分なりに分析して、その原因をしっかりと説明できるように準備することが重要です。
例えば、
- 自分に合った仕事ではなかった
- 他にやってみたい仕事があった
- 職場の雰囲気が合わなかった
- 会社の将来性に不安を感じた
- 人間関係がうまくいかなかった
- 家庭の事情
- 待遇の良い会社に転職したかった
- 今以上に幅広い仕事を経験したい
など、その理由はさまざまだと思います。
ただ、これを自己PRに繋げていくには、転職理由によって、話の繋げ方が異なってきます。まず、前向きな理由である場合は、応募企業に自分の目標や目的を達成できる部分があることを中心にアピールするべきです。転職回数が多く、後ろ向きな退職理由である場合、企業側は「せっかく採用しても、短期間で退職してしまうのではないか」という疑念を抱きます。後ろ向きな退職理由である場合は、その理由に対する反省を述べた上で、同じ過ちを繰り返さないように応募企業で力を発揮していくという流れが必要です。良い部分だけを取り繕って退職理由を説明すると、余計に企業側の疑念を増幅させる結果となります。アピールするべき点はしっかりとアピールし、反省すべき点は反省するといったメリハリのある自己PRにしていきましょう。
転職回数が多い場合の自己PR例文
それでは、実際に転職回数が多い場合の自己PRの例文をご紹介していきたいと思います。
例文1
「これまで、販売職や営業職を経験してきました。これらの仕事を通じて、私が成長できた部分としては、いずれも人と接する仕事であったことから、コミニケーションの大切さを肌で感じることができたことです。
また、お客様に物を売ることの難しさや信頼を得るには地道な努力が必要であることも学びました。この経験を活かして、御社に貢献したいと思います。」
例文2
「私は、好奇心が旺盛であるため、これまでさまざまな職種にチャレンジしてきました。
ただ、好奇心だけで転職を考えてきましたので、何度も転職するという結果になっています。
今回の転職活動は、その反省を踏まえ、徹底的に自己分析と御社の研究を行いました。その結果、本当に適している仕事が御社にあると確信できましたので、御社を志望いたしました。今後は自分の強みである積極性を武器に、利益貢献していきたいと思います。」
例文3
「私は新卒で入社した会社で約3年間、営業職としてキャリアを積みましたが、仕事が合わなかったこともあり、昔からの憧れであった経理職を目指し、転職いたしました。しかし、実際の経理職は自分のイメージ通りの仕事ではなく、そのギャップに苦しんだ
ことから、その会社も退職することとなってしまいました。私は、この苦い経験を教訓とし、今回は自分のことをしっかりと見つめ直し、応募する職種のことも徹底的に研究いたしました。
その結論として、導き出されたのが御社の製造職です。これまでの反省を活かし、御社で長く活躍したいと思いますので、前向きにご検討をよろしくお願いいたします。」
まとめ
ここまで、転職回数が多い場合の自己PRについて考えてきました。
転職回数が多くても、上手な自己PRを行うことで、採用へのハードルが低くなることが、お分かりいただけたと思います。今は、定年まで勤め上げることが当たり前ではなく、より良い条件を求めて転職することがスタンダードになりつつあります。したがって、採用担当者も転職回数よりも「本当に長く働いてくれるのか?」「やる気や熱意はあるのか?」「どういった人間性なのか?」といった部分を知りたがっています。
転職回数が多い分幅広いスキルを身につけてきた上、多くの人と出会ってきたことがプラスに作用する場合もあります。
それに加え、今は有効求人倍率がバブル期を超えるほど、求人状況が良いといえます。転職回数が多い人にとってはまさに千載一遇のチャンスだといえます。
そのような中、自己PRが合否のカギを握ってきます。一貫性のある転職理由であるか、いま一度確認するようにしましょう。 もし、あまり前向きな理由がない場合は、今までの反省を今回の転職に活かすことや今後への意欲的な姿勢をしっかりとアピールするようにしましょう。転職回数が多い場合、PRだけでなく、自己反省という点も大切です。
前向きな理由にこれまでの反省が絡んだ自己PRを作成して、このチャンスを逃さないように頑張ってください。
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